マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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和爾町営農圃場の種撒き発芽10日目

2018年07月06日 09時14分54秒 | 民俗あれこれ(四季耕作編)
発芽状況を見るのはこの日が初めてだ。

播種作業の初日は5月24日。

播種作業を拝見したのは2回目になる26日。

雨天の関係でそうなった。

この日は京都府久御山町の取材帰りの午後に立ち寄った。

特に急ぎの用事もない午後3時。

広がる圃場に広がる水溜めの水田。

遠くから見ればただの水溜め田。

近寄ってみればポツン、ポツンと何かが浮かんでいるように見えた。



もっと近づけば水面から伸びる細長い葉っぱが見える。

知らない人から見ればただの雑草。

こんなとこでも雑草が生えている。

雑草ってどこでも蔓延る。

庭の雑草取りがたいへんやという人園芸好き。

「ヘイ」取りが一番の手間がかかるんやという人は農家さんだ。

その手間のかかる「へい」取り作業も写真で記録したいが、時季は今ではない。

今は播種した籾種が発芽している状況を記録する。

そう、これは5月26日に播種した水田である。

正確にいえば播種後9日目の発芽状況。

育つ具合がそれぞれの関係で疎らである。



疎ら状況の水田隣の田は育つ勢いが見える。

播種したときの泥田に埋まり具合もあるし、水張りの高さも関係するのだろう。

水田一枚、一枚を見れば成長する具合が違いを見せる。

尤も播種のバラツキ状態もあるけれど・・・。

時間は刻々と変化する。



お日さんの傾き加減で光る水面が浮かぶ田もあれば、水張りが少なくて浅い田もある。

こういう場合はヤケに緑色が目立つ。

5月22日に訪れたカルパー粒剤衣付け作業の際に聞いたマコモタケの植付けがある。

マコモタケは稲科の植物であるが、タケノコの一種でもない。



何年か前から栽培するようになったマコモタケは県の特産や天理市の特産品。

「天理うまいもん」の一品として紹介されているという。

収穫は10月。

それまでの作業になにがあるのか聞かずじまいであるが、耕起は5月29日、マコモの苗取り・植付けが30日と聞いていた。

植付け地は和爾営農組合ライスセンターより数百メートル。

農道を走っていてそこにあることに気づいた。

ところで、マコモタケは隣町の奈良市高樋町も植え付けている。

高樋町の宮総代がそう云っていたことを思い出した。

ピンが甘いこの写真はどこが狙いなのか。

実は正面に見える小高い山をとらえていた。



戦後間もない昭和23年ごろだったと思いだされる営農組合員。

今から70年も前のことである。

和爾坐赤坂比古神社で行われた御田植祭に集まる高齢者集団の二十人衆。

うち十五人衆が一言云った話である。

十五人衆は昭和13年生まれの79歳。

まだ子どものころである。

親父もそうだが、村の人たちが外地から戻ってきた。

その時代までは雨乞いをしていたという。

その地があの山やと指をさす。

その山の下に池がある。

その池堤で雨乞いをしていたという。

雨乞いは祈祷を頼んだ当時の神職がしていたと話す。

(H29. 6. 4 EOS40D撮影)


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