「何これ? 」:智慧
「海が水で満ちているように、智慧を満たしている人々は、
他人を軽蔑しない。」 (『デーラガーター』)
智慧がある人は、決して争わない、怒らない、相手を蔑まない。
(軽蔑するのは、その者に驕りがあるからである。)
【閑話休題】:「Co2」の活用
「Co2」から「メタンガス」を生成。
この研究は、水素吸蔵合金を使って二酸化酸素と水素から
メタンをつくりだすものです。
二酸化炭素をメタンに転化できれば、家庭用のガスとしても活用できます。
金属の中には水素を取り込む性質を持つものがあります。
その性質を利用して二酸化炭素と水素から別の物質を作る基礎研究は、
すでに1970年代から進められています。
たとえば、CO2を吸着する性質を持つ水素吸蔵合金の触媒を使って
そこに300度ほどの熱を加えると、水素と二酸化炭素から、都市ガスの
主成分であるメタンができることは従来からの研究で分かっています。
しかし300度以上の熱を加えるには、大きなエネルギーが必要です。
そこでもっと低い温度、できれば室温程度でもメタンを生成する方法が
検討されています。
実験段階では、茶筒程度の大きさの金属のポットに
パチンコ玉のようなステンレスのボールと、水素吸蔵合金の
粉を入れる。
さらに注射器状の器具で、水素と二酸化炭素ガスを注入し、
高速でかき混ぜる。
中の物質が割れると、新しい表面が出現します。
新しい表面は、気体が反応しやすくなる特性があります。
その性質を利用すれば、室温でも化学反応が起きて
メタンを生成出来ることが実験段階で確認されています。
ボールミリング法と呼ばれるこの手法は、金属のポットと
撹拌機があれば、メタンが生成できるシンプルさが特徴です。
まだ実験段階の結果ですが、商業的にもペイできる
システムが構築できれば、資源の乏しい日本にとっては、
エネルギーの自給率を上げられる可能性に大きな期待が
出来ます。
経済面でも、二酸化炭素の排出権が通貨の様に使われること
(Co2排出権売買)もあるので、その効果も期待できます。
多くのコストをかけずに、「Co2」から「メタンガス」を生成
出来る大規模なプラントが建設出来れば、地球温暖化抑止にも
寄与できるものとなるでしょう。
早くその日が来ることを…………
* 石鹸玉 何処へゆくのも 二人連れ
2021.04.13.moai291