アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機“HOPE”を搭載したH2Aロケット42号機が、7月20日に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
約57分後に“HOPE”の正常な分離を確認し打ち上げは成功。
H2A、H2Bロケットの打ち上げは45回連続の成功となり、打ち上げ成功率は世界トップクラスの98%になるそうです。
日本の基幹ロケットH2Aによる火星探査機の打ち上げ
7月20日、三菱重工はH2Aロケットでアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府機関になるムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターの火星探査機“HOPE”の打ち上げに成功しました。
H2Aロケット42号機は、午前6時58分14秒にJAXAの種子島宇宙センター大型ロケット発射場から離床。
補助ロケットや第1段ロケットを切り離しつつ計画通りに上昇し、打ち上げから約57分後の高度430キロ付近で“HOPE”の分離が確認されました。
日本の基幹ロケットH2Aは、世界で最も信頼性の高いロケットの1つになります。
今回の打ち上げ成功によりH2AとH2Bロケットの打ち上げは、合わせて45回連続の成功。
これにより、打ち上げ成功率は98.0%に達しました。
UAEによる火星探査ミッション
この火星探査ミッションは、UAE建国50周年を迎える2021年に中東では初となる無人探査機の火星到着を目指すものです。
アブダビやドバイなど7首長国によるUAE連邦政府が、2014年7月に設立したUAE宇宙庁がミッションを統括。
ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターが、探査機“HOPE”の設計など技術面の取りまとめを行こなっています。
探査機のアラビア語名は“Hope(希望)”を意味する“Al-Amal(アルアマル)”。
重さは打ち上げ時の燃料込みで1350キロ、大きさは縦横2.37メートル×2.9メートル、電気出力600ワットの太陽電池パドルを展開した時の翼長は7.9メートルほどになります。
“HOPE”の探査目的は、火星大気の完全な画像を撮影すること。
これにより、以下のことが可能になるそうです。
火星の1年にわたって、上空2万~4万3000キロをを周回し観測を行う予定です。
今回の探査機打ち上げをもって、UAEはプロジェクト開始から6年という短期間で火星ミッションにおける探査機打ち上げを成功させた、世界で最も若い国になりました。
探査機“HOPE”の成功は、UAEが挑戦的な宇宙プログラムを進めるにあたり非常に大きな飛躍になります。
さらに、UAEが目標としているのは、2117年までに人類の居留地を火星に作り上げること。
今回の“HOPE”打ち上げは、その計画の基礎だと位置づけられているようです。
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約57分後に“HOPE”の正常な分離を確認し打ち上げは成功。
H2A、H2Bロケットの打ち上げは45回連続の成功となり、打ち上げ成功率は世界トップクラスの98%になるそうです。
日本の基幹ロケットH2Aによる火星探査機の打ち上げ
7月20日、三菱重工はH2Aロケットでアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府機関になるムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターの火星探査機“HOPE”の打ち上げに成功しました。
H2AによるUAE政府ミッションの打ち上げは、2018年に打ち上げた観測衛星“ハリーファサット”に続き2件目。
H2Aロケット42号機は、午前6時58分14秒にJAXAの種子島宇宙センター大型ロケット発射場から離床。
補助ロケットや第1段ロケットを切り離しつつ計画通りに上昇し、打ち上げから約57分後の高度430キロ付近で“HOPE”の分離が確認されました。
打ち上げは当初7月15日に予定されていたが、悪天候のため順延していた。
日本の基幹ロケットH2Aは、世界で最も信頼性の高いロケットの1つになります。
今回の打ち上げ成功によりH2AとH2Bロケットの打ち上げは、合わせて45回連続の成功。
これにより、打ち上げ成功率は98.0%に達しました。
UAEの火星探査機“HOPE”を搭載し打ち上げられるH2Aロケット42号機。(Credit: 三菱重工株式会社) |
UAEによる火星探査ミッション
この火星探査ミッションは、UAE建国50周年を迎える2021年に中東では初となる無人探査機の火星到着を目指すものです。
アブダビやドバイなど7首長国によるUAE連邦政府が、2014年7月に設立したUAE宇宙庁がミッションを統括。
ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターが、探査機“HOPE”の設計など技術面の取りまとめを行こなっています。
探査機のアラビア語名は“Hope(希望)”を意味する“Al-Amal(アルアマル)”。
重さは打ち上げ時の燃料込みで1350キロ、大きさは縦横2.37メートル×2.9メートル、電気出力600ワットの太陽電池パドルを展開した時の翼長は7.9メートルほどになります。
火星探査機“HOPE”のイメージ図。(Credit: MBRSC) |
これにより、以下のことが可能になるそうです。
- 大気下層の特徴を把握し、火星における気候力学や天気図の把握
- 大気上層と下層の相関関係を調べ、火星の天気が水素と酸素をどのように散逸させているかの調査
- 大気上層での水素と酸素の構造と変動を調べ、火星において水素と酸素が宇宙空間に流出している原因の解明
- 大気温度・氷・水蒸気・粉塵を観測する赤外線分光計“EMIRS(Emirates Mars Infrared Spectrometer)”
- 高分解能で高解像度のカラー画像撮影のための多波長耐放射線カメラ“EXI(Emirates eXploration Imageer)”
- 紫外線波長を検出することで一酸化炭素や酸素の含有量と変動を観測する紫外線分光器“EMUS(Emirates Mars Ultraviolet Spectrometer)”
火星の1年にわたって、上空2万~4万3000キロをを周回し観測を行う予定です。
火星の1年は地球の約687日に相当する。
今回の探査機打ち上げをもって、UAEはプロジェクト開始から6年という短期間で火星ミッションにおける探査機打ち上げを成功させた、世界で最も若い国になりました。
探査機“HOPE”の成功は、UAEが挑戦的な宇宙プログラムを進めるにあたり非常に大きな飛躍になります。
さらに、UAEが目標としているのは、2117年までに人類の居留地を火星に作り上げること。
今回の“HOPE”打ち上げは、その計画の基礎だと位置づけられているようです。
H2Aロケット42号機打ち上げライブ中継の録画(Credit: 三菱重工株式会社) |
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