木星の周りを回る衛星が、
木星の影に入り太陽光に直接照らされていない“食”の状態なのに、
ごくわずかに輝いていることが分かりました。
衛星が発光するしくみ
今回観測したのは、ガリレオが木星の周りに見つけた4つの衛星。
“ガリレオ衛星”と呼ばれ、通常は5等星か6等星ほどの輝きがあります。
木星では、月が地球の影に隠れる月食のように、
“ガリレオ衛星”も木星の影に隠れて暗くなる“衛星食”が、
毎週1回程度と頻繁に起きています。
研究チームは“ガリレオ衛星”のうち、
火山活動があるイオを除く、
エウロパ、ガニメデ、カリストの“衛星食”中の光を観測。
その結果、木星に近いエウロパは食の時に真っ暗だったのですが、
ガニメデとカリストは食で木星の影に入っている時にも、
通常の100万分の1程度のかすかな光を放っていたんですねー
木星大気の“もや”
かすかに光る詳しい原因は解明されていないのですが、
研究チームでは、木星の上層大気に存在する“もや”で拡散された太陽光が、
“ガリレオ衛星”を間接的に照らしていると考えています。
エウロパは木星からの距離が近すぎるので、散乱した光が届かないそうです。
これは、月が地球の影に完全に隠れてしまう皆既月食の時にも、
月が赤く光るのとやや似た現象といえます。
今後、この現象を継続的に調べれば、
木星の大気にある“もや”の性質に迫ることができます。
木星の大気のしま模様は、この“もや”からできていると考えられているので、
これまで観測が難しかった“もや”に迫れる意義は大きいんですねー
さらに、近年数多く発見されている太陽系外惑星の大気についても、
あらたな知見が得られるかもしれません。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 木星探査計画 ヨーロッパ宇宙機関 “JUICE”
木星の影に入り太陽光に直接照らされていない“食”の状態なのに、
ごくわずかに輝いていることが分かりました。
食にもかかわらず、かすかな発行が観測された 木星の衛星ガニメデ(上)とカリスト(下)の赤外線画像 |
衛星が発光するしくみ
今回観測したのは、ガリレオが木星の周りに見つけた4つの衛星。
“ガリレオ衛星”と呼ばれ、通常は5等星か6等星ほどの輝きがあります。
木星では、月が地球の影に隠れる月食のように、
“ガリレオ衛星”も木星の影に隠れて暗くなる“衛星食”が、
毎週1回程度と頻繁に起きています。
研究チームは“ガリレオ衛星”のうち、
火山活動があるイオを除く、
エウロパ、ガニメデ、カリストの“衛星食”中の光を観測。
その結果、木星に近いエウロパは食の時に真っ暗だったのですが、
ガニメデとカリストは食で木星の影に入っている時にも、
通常の100万分の1程度のかすかな光を放っていたんですねー
木星大気の“もや”
かすかに光る詳しい原因は解明されていないのですが、
研究チームでは、木星の上層大気に存在する“もや”で拡散された太陽光が、
“ガリレオ衛星”を間接的に照らしていると考えています。
エウロパは木星からの距離が近すぎるので、散乱した光が届かないそうです。
木星の上層大気に存在する“もや”によって散乱された太陽光が、 影の中にある“ガリレオ”衛星をてらしている。(イメージ図) |
これは、月が地球の影に完全に隠れてしまう皆既月食の時にも、
月が赤く光るのとやや似た現象といえます。
今後、この現象を継続的に調べれば、
木星の大気にある“もや”の性質に迫ることができます。
木星の大気のしま模様は、この“もや”からできていると考えられているので、
これまで観測が難しかった“もや”に迫れる意義は大きいんですねー
さらに、近年数多く発見されている太陽系外惑星の大気についても、
あらたな知見が得られるかもしれません。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 木星探査計画 ヨーロッパ宇宙機関 “JUICE”
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます