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銀河から引きはがされ長くたなびくX線の尾? 引きはがしていたのは銀河団中心の高温プラズマ

2015年11月16日 | 宇宙 space
X線天文衛星“チャンドラ”による観測で、
銀河団に属する銀河から引きはがされたX線で輝く尾のようなものが見つかりました。

尾の長さは約25万光年もあり、
X線の尾としては、これまでに検出されたものの中で最も長いそうです。


これまでで最も長い尾

今回の研究では、ボン大学の研究者がNASAのX線天文衛星“チャンドラ”を用いて、
ヘラクレス座方向の銀河団“Zwicky 8338”を観測しています。

すると、銀河団の中心から100万光年ほどの距離にある、
銀河団内の銀河“CGCG254-021”のあたりに、
約24万8000光年もの長さにわたって伸びる、X線で輝く尾が見つかります。
銀河団“Zwicky 8338”のX線画像。
長方形内が頭部分、正方形で囲まれた部分が尾になる。

尾を作っているガスが失われたと考えられる時期は、
宇宙のタイムスケールで言うと、ごく最近のこと。

銀河から引きはがされたX線の尾としては、
これまでに見つかった中では、最も長いものになるそうです。

さらに、まるで彗星のように「頭」と「尾」のような、はっきりとした特徴があることや、
頭は尾よりも温度が低いことも分かります。

彗星に似た形の銀河で起こったガスの引きはがしには、
どうやら、銀河団の中心に存在する高温プラズマが重要な役割を果たしているようです。

研究者たちは、このプラズマと銀河が相互に作用することで、
明るいX線と長い尾が作られていると考えています。

銀河から引きはがされたガスの量は非常に多く、
ほとんどが銀河から失われたと見られているんですねー


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