ハワイのケックⅠ望遠鏡が、
宇宙で最も遠くにある銀河を発見しました。
ケックⅠ望遠鏡は、
この最遠の銀河“EGS-zs8-1”を131億年前に出て、
はるばる地球まで旅してきた光をとらえたことになるんですねー
ビッグバン後の宇宙史を解き明かすカギ
今回とらえた光は、ビッグバンから7億年も経たない時代に、
誕生から約1億年しか経っていない“EGS-zs8-1”銀河の星から発せられたもの。
ちなみに、私たちの銀河系は、誕生から132億年経過しています。
私たちを取り巻く世界を構成する全ての元素は、
初期宇宙の銀河の中で、作り出されたと考えられています。
なので今回の発見は、ビッグバン後の宇宙の暗黒時代から、
最初の星々が形成された過程を、解き明かすのに役立つかもしれません。
これほど古い時代まで、遡ることができたのは驚異的なことになります。
古い銀河の見つけ方
実は、ビッグバンから、
わずか3億8000万年後に形成されたと思われる銀河を含め、
“EGS-zs8-1”より古い可能性のある銀河は見つかっていたりします。
ただ、この数字は、
銀河の色の大雑把な測定から推測したものに過ぎません。
銀河の色は、地球からの距離(つまり古さ)を知るための、
重要な手がかりになります。
膨張する宇宙の中では、
遠方の銀河ほど高速で遠ざかっていきます。
なので、光のドップラー効果(赤方偏移)により、
高速で遠ざかる銀河ほど赤みがかって見えることになります。
ハッブル宇宙望遠鏡と、
赤外線天文衛星“スピッツァー”の両方を使った今回の発見は、
さらにケックⅠ望遠鏡を使って距離を厳密に測定。
巨大なケックⅠ望遠鏡の集光力は、
どの宇宙望遠鏡と比較しても格段に高いんですねー
4時間の露光により“EGS-zs8-1”のスペクトルを撮り、
高い精度で距離を測定しています。
このときの“EGS-zs8-1”は、
今日の銀河系の80倍の速さで星々を生み出していて、
異常に明るかったそうです。
この条件が無かったら、
ケックⅠ望遠鏡の強力な近赤外線撮像分光器“MOSFIRE”をもってしても、
距離を測定することは出来なかったそうですよ。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 130億光年彼方の小さな銀河
宇宙で最も遠くにある銀河を発見しました。
ケックⅠ望遠鏡は、
この最遠の銀河“EGS-zs8-1”を131億年前に出て、
はるばる地球まで旅してきた光をとらえたことになるんですねー
画像では青い染みのようにしか見えないけど、 “EGS-zs8-1”銀河は、地球から約131億光年の彼方にあって、 ビッグバンから7億年以内に作られている。 |
ビッグバン後の宇宙史を解き明かすカギ
今回とらえた光は、ビッグバンから7億年も経たない時代に、
誕生から約1億年しか経っていない“EGS-zs8-1”銀河の星から発せられたもの。
ちなみに、私たちの銀河系は、誕生から132億年経過しています。
私たちを取り巻く世界を構成する全ての元素は、
初期宇宙の銀河の中で、作り出されたと考えられています。
なので今回の発見は、ビッグバン後の宇宙の暗黒時代から、
最初の星々が形成された過程を、解き明かすのに役立つかもしれません。
これほど古い時代まで、遡ることができたのは驚異的なことになります。
古い銀河の見つけ方
実は、ビッグバンから、
わずか3億8000万年後に形成されたと思われる銀河を含め、
“EGS-zs8-1”より古い可能性のある銀河は見つかっていたりします。
ただ、この数字は、
銀河の色の大雑把な測定から推測したものに過ぎません。
銀河の色は、地球からの距離(つまり古さ)を知るための、
重要な手がかりになります。
膨張する宇宙の中では、
遠方の銀河ほど高速で遠ざかっていきます。
なので、光のドップラー効果(赤方偏移)により、
高速で遠ざかる銀河ほど赤みがかって見えることになります。
ハッブル宇宙望遠鏡と、
赤外線天文衛星“スピッツァー”の両方を使った今回の発見は、
さらにケックⅠ望遠鏡を使って距離を厳密に測定。
巨大なケックⅠ望遠鏡の集光力は、
どの宇宙望遠鏡と比較しても格段に高いんですねー
4時間の露光により“EGS-zs8-1”のスペクトルを撮り、
高い精度で距離を測定しています。
このときの“EGS-zs8-1”は、
今日の銀河系の80倍の速さで星々を生み出していて、
異常に明るかったそうです。
この条件が無かったら、
ケックⅠ望遠鏡の強力な近赤外線撮像分光器“MOSFIRE”をもってしても、
距離を測定することは出来なかったそうですよ。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 130億光年彼方の小さな銀河
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます