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NHK-FM ベスト・オブ・クラシック東アジアのオーケストラ(4)杭州フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト ブルックナー

2023-06-14 08:42:17 | 音楽夜話(クラシック)
NHK-FM ベスト・オブ・クラシック東アジアのオーケストラ(4)杭州フィルハーモニー管弦楽団


モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 K.313(25分14秒)
レヴィン・チャン(フルート)


ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンチック」(1時間6分24秒)


杭州フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、 リン・ダーイエ(指揮)


〜2022年6月26日中国、杭州、杭州グランドシアター、オペラハウス〜




良く知られた協奏曲の1番。遜色のない演奏を展開していた。
後半のブルックナー。21世紀になって、ある意味余力のあるオケは
ブルッックナーなどに取り組むことになっている感じもする。


始めの方でホルンがひっくり返ったりするけれど、これも愛嬌。
進んでいくうちにごつごつ感も味わえ、パワーで鳴らし切るような
所も聴かれ、なかなかいい形になっているのではないかとも思う。
オーケストラのレベルも上がってきているのではないかと思う。


と書いたところで、楽団のプロフィールを調べてみると、2007年
設立とある。地域ぐるみで楽団を中国のファーストクラスの楽団に押し上げ、
資金投入、人材育成も固く、これならという感じの楽団に仕上がっていった。
上へ上へという意気込みが半端ない。80年代の日本の地方オケは
ブルックナーはステージになかなかかからなかった。
力量もまだまだでハイドンを手本にアベレージを上げていた段階。
それが、2007年設立で、十数年でブルックナーまでたどり着くという
時代が違うと言えばそれまでだけれど、隔世の感がある。
中国はすごい。お金と人の掛け方が違う。恐れ入りました。


指揮のリン・ダーイエは1980年生まれ、短期間、2008年に深セン交響楽団常任・
2009年に杭州フィルハーモニー管弦楽団の常任、2010月より広州交響楽団
首席指揮者、現在は深セン交響楽団音楽監督。
今回の収録は2022年の定期から「エレガンスとロマンス」と題されたものだった。


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