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岡田修一「雨の歌」小沢「スペイン狂詩曲」

2020-02-29 08:08:38 | 音楽夜話(クラシック)
Panorama2/28
バイエルン放送協会ネットラジオより。

日本人演奏家を聴く。

Johannes Brahms: Sonate G-Dur, op. 78 - "Regenlied-Sonate"
(Shuichi Okada, Violine; Clément Lefebvre, Klavier);

ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第一番 ト長調OP78「雨の歌」

岡田 修一(Vn) 1995年生  フランス出身(フランス生まれの日本国籍)
ジネット・ヌヴー、ミルクール、リピツァー、クライスラー、マルクノイキルヒェン、ポスタッキーニなど数々のコンクールで入賞。
クロンベルク・アカデミーでプリンツ・フォン・ヘッセン賞受賞。2013年よりアカデミーに参加小沢松本フェスティヴァル

語りかけるように始まる1楽章。ブラームスの「歌」の真骨頂はこのような曲の中にあるのではと思ったりする。
ブラームスのイメージする「雨」はどんなものか。抽象的に「雨」としているだけで、何か他の物をその底にたたえているか。
そのうちにテーマが大胆に広がっていく。伴奏が雄弁に語る部分もある。作曲家・ピアニストだけのことはあり、工夫の跡が
伺える。

この曲には、クララ・シューマンやその息子のエピソードのなかから生まれたものであることを知った。
作曲家の生涯の中で深くかかわった、クララ・シューマン。
芸術作品は、人生の歓喜や苦悩の中から生まれる。
それを表現する音楽家演奏家に終わりはない。
アルバムが繰り返し作られるのは、そのようなことと関係があるかもしれない。
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Maurice Ravel: "Rhapsodie espagnole" (Boston Symphony Orchestra: Seiji Ozawa);
スペイン狂詩曲 Ⅰ.夜への前奏曲 Tres modere
スペイン狂詩曲 Ⅱ.マラゲーニャ Assez vif
スペイン狂詩曲 Ⅲ.ハバネラ Assez lent et d’un rythme las
スペイン狂詩曲 Ⅳ.祭り Assez anime

70年代のボストン響就任後の有名な1枚からのもの。
前回は「古風なメヌエット」が放送されたが、今回は「スペイン狂詩曲」。緻密な演奏が
展開されるものの、ここでは熱も感じられる。70年代はまだまだ熱い演奏があったんだ。
曲に入り込める演奏。ブラヴォー。


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