デニス・ラッセル・デイヴィス指揮ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
9月17日
20:13-22:00 13.13-15.00 BartokRadio
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第1番 ハ長調 op.138 10分
ドヴォルザーク:交響的変奏曲 op.78 24分
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第2番 ハ長調 op.72a 13分
ペルト:ラメンターテ「嘆き」(2002) 滑川真希(ピアノ) 35~40分
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 op.72b 13分
滑川真希(ピアノ)
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
2020年9月18日 ブルノ、ベセドニ・ホール
「レオノーレ」第1番。ベートーヴェン序曲は、以前、コンサート通いを
していたころ、序曲:協奏曲:交響曲というプログラムの時に、
序曲「レオノーレ」1・3番はお目にかかることが多かったように思う。
10分ほどの肩慣らし的なものだったりするが、厚みがあり、ベートーヴェンはそういうわけには
いかないけれど、この1曲で次からの気分が決まったりするからなかなか気分は軽くない。
という気を味わっている。今回は3曲セットで、その間にドヴォルザークとぺルトという組み合わせ。
デニス・ラッセル・デイヴィスはキースともモーツァルト入れたり、近現代の作曲家の
作品も録音していたりする幅の広い指揮者という印象がある。
交響的変奏曲 op.78はブラームスのハイドン・バリエーションの影響が伺えるとwikiにあった。
聴いていると、確かにそんなような感じも受けるが、ドヴォルザークのメロディーメーカーは
ここでも発揮されていて、聴きやすい1曲になっている。24分ほどの曲。この曲の主題は
ハ長調。調性を合わせてきているのかもしれない。ブラームスとは違う、ドヴォルザークらしさが
ある曲だった。
序曲「レオノーレ」第2番。短調のフレーズが印象的だったりする。途中で聞き覚えのある勇壮な旋律が
出てくる。これだ。と思う。ドヴォルザークとベートーベンは時代も傾向も違うと思うけれど、なんか
次々出てくる音楽は、なにか共通性があるのではと思ってしまう。こういうプログラミングができると
いうことは、指揮者は何か考えてこのようなプログラムを組んだのだから、作戦はあるのだろうな。
後半1曲目。ぺルトの作品。
アルヴォ・ペルト:Lamentate(2002)
Lamentate for Piano and Orchestra:ピアノとオーケストラのための「嘆き」
1. Minacciando
2. Spietato
3. Fragile
4. Pregando
5. Solitudine - stato d'animo
6. Consolante
7. Stridendo
8. Lamentabile
9. Risolutamente
10. Fragile e conciliante
ぺルトの現代作品。滑川真希さんとデイヴィスはオケは違うがこの曲を録音している。
ピアノ音はオケと混じって慎重に進んでいく。不協和音もある。短調の旋律もぺルト
ならではの響きがある。嘆きの響き、ピアノがぽつぽつと音を紡ぐ。
ぺルトの心象風景が浮かぶ。オケとピアノが対で音楽を作る。協奏曲ではなさそう。
しばらくしたらリピするか。滑川さんは音大卒後、ドイツに渡り、演奏活動もしながら、
音楽大学で教鞭をとっている逸材。
後半、2曲目は序曲「レオノーレ」第3番。一番ある意味曲としてまとまっている感じがする。
ハ長調の重厚な音楽は晴れやかで、嘆きの情景もクリアにしていく。
音楽の面白いところだ。時代は違っても、この曲は聴いていると癒され元気が出てくる。
起承転結のコンサートは終わるけれど、なかなか面白いプログラムだった。
9月17日
20:13-22:00 13.13-15.00 BartokRadio
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第1番 ハ長調 op.138 10分
ドヴォルザーク:交響的変奏曲 op.78 24分
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第2番 ハ長調 op.72a 13分
ペルト:ラメンターテ「嘆き」(2002) 滑川真希(ピアノ) 35~40分
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 op.72b 13分
滑川真希(ピアノ)
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
2020年9月18日 ブルノ、ベセドニ・ホール
「レオノーレ」第1番。ベートーヴェン序曲は、以前、コンサート通いを
していたころ、序曲:協奏曲:交響曲というプログラムの時に、
序曲「レオノーレ」1・3番はお目にかかることが多かったように思う。
10分ほどの肩慣らし的なものだったりするが、厚みがあり、ベートーヴェンはそういうわけには
いかないけれど、この1曲で次からの気分が決まったりするからなかなか気分は軽くない。
という気を味わっている。今回は3曲セットで、その間にドヴォルザークとぺルトという組み合わせ。
デニス・ラッセル・デイヴィスはキースともモーツァルト入れたり、近現代の作曲家の
作品も録音していたりする幅の広い指揮者という印象がある。
交響的変奏曲 op.78はブラームスのハイドン・バリエーションの影響が伺えるとwikiにあった。
聴いていると、確かにそんなような感じも受けるが、ドヴォルザークのメロディーメーカーは
ここでも発揮されていて、聴きやすい1曲になっている。24分ほどの曲。この曲の主題は
ハ長調。調性を合わせてきているのかもしれない。ブラームスとは違う、ドヴォルザークらしさが
ある曲だった。
序曲「レオノーレ」第2番。短調のフレーズが印象的だったりする。途中で聞き覚えのある勇壮な旋律が
出てくる。これだ。と思う。ドヴォルザークとベートーベンは時代も傾向も違うと思うけれど、なんか
次々出てくる音楽は、なにか共通性があるのではと思ってしまう。こういうプログラミングができると
いうことは、指揮者は何か考えてこのようなプログラムを組んだのだから、作戦はあるのだろうな。
後半1曲目。ぺルトの作品。
アルヴォ・ペルト:Lamentate(2002)
Lamentate for Piano and Orchestra:ピアノとオーケストラのための「嘆き」
1. Minacciando
2. Spietato
3. Fragile
4. Pregando
5. Solitudine - stato d'animo
6. Consolante
7. Stridendo
8. Lamentabile
9. Risolutamente
10. Fragile e conciliante
ぺルトの現代作品。滑川真希さんとデイヴィスはオケは違うがこの曲を録音している。
ピアノ音はオケと混じって慎重に進んでいく。不協和音もある。短調の旋律もぺルト
ならではの響きがある。嘆きの響き、ピアノがぽつぽつと音を紡ぐ。
ぺルトの心象風景が浮かぶ。オケとピアノが対で音楽を作る。協奏曲ではなさそう。
しばらくしたらリピするか。滑川さんは音大卒後、ドイツに渡り、演奏活動もしながら、
音楽大学で教鞭をとっている逸材。
後半、2曲目は序曲「レオノーレ」第3番。一番ある意味曲としてまとまっている感じがする。
ハ長調の重厚な音楽は晴れやかで、嘆きの情景もクリアにしていく。
音楽の面白いところだ。時代は違っても、この曲は聴いていると癒され元気が出てくる。
起承転結のコンサートは終わるけれど、なかなか面白いプログラムだった。
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