船橋情報ビジネス専門学校

身近で起きた出来事を更新していきます!!

黄色い嵐

2023-11-10 08:00:00 | Weblog

自宅から車で一時間くらいのところにその巨木はあります。

県道沿いにありますが、普段は誰も気に留めていません。

あまりに大き過ぎて、あまりに高過ぎて、車のフロントガラスには収まり切れないでしょう。

交通量の多い片側一車線、ダンプカーやタンクローリーが引っ切り無しに走行するので、ここをのんびり散歩する人はいません。

私はオートバイで、巨木の全貌が視野に入るので、ここを通過するときは必ず「こんにちは」と巨木に挨拶します。

知らん顔して通り過ぎることができないほどの大きさです。

 

巨木「大銀杏」は、ここがまだ「村」だったときの村指定・天然記念物です。

傍らに据えてある立札によると、807年 (大同2年)に植えられたと記されています。

遥か昔。800年(延歴19年)には富士山が噴火。平安京に遷都されて平安時代が始まって13年過ぎたころ。

 

苦難もありました。

「元禄時代に二度の火災に遭い現在でも割れ目に炭の痕跡がみられる」と立札。イチョウは火災に強いを実証しているかのようです。

この巨木が庭にあるお屋敷でも代々大切にされていたようで、小さな祠も設けられています。

樹齢(伝承)1216年、根回り9m、樹高は15m。数本の「ひこばえ」を養っても、衰えを知らない樹勢です。

 

いま、空に届けとばかり、蓄えられた黄色い葉っぱが一斉に散り始める時を待っています。

他のイチョウの落葉が終わったのを見届けた後、11月下旬にそれは始まります。

ひとたび落葉が始まると、黄色い嵐。

お屋敷の屋根も、お庭の地面も、一面黄色に染まるというより、すべてが黄色に塗り上げられたように。

それは、年月の長さを物語る黄色い嵐です。

紅葉ならぬ黄葉のお話でした(就職指導室・徳永)。

 

 

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