昔の苦い思い出。

時々突然落ち込む（不安になる）時がある。まー誰でもあると思う。
理由は、勿論あるんだけど。

昔、レコード会社にいた時、僕の推薦で他社（系列会社）から引き抜いた男がいた。
いつもニコニコ元気に仕事していたんだけど突然様子が変になり、
電話が鳴っても電話に出ない。
机に向かって下向いた顔がこわばっている。
話かけても返事が変変。

躁鬱病だったのであります、彼。

最初のうちは出社していたが、会社から一歩も外に出ない（プロモーターだから外出る事が多い）
ついに会社に出て来なくなった。（参ったー）
家に電話してもでない。（当たり前だけど）

お前の推薦で会社に入れたんだから家（中央線だったかなー？。渋谷の会社から遠かった）まで様子を見に行って来いと上司に言われ、
行きました。
着きました。
ベル鳴らしました。
出て来ません。

何度鳴らしてもダメー。家にいるのは、なんとなく分かるんだけど。
何回か行ったんじゃなかったかな？。
確か、最後に心配して先輩もついて来てくれて、よーやくドアが開いた。

その時の不安そうな顔。
おどおどした様子。
目がうつろ。

よーく憶えてる。
彼が双子だった事も、その時判明。（はやく言えよ！）

双子の弟は別に変わった様子はなかったけど。
代わりに会社に出て来てちょーだいって思った。

とにかく出社するよーにって御願い（なんで御願いしなくちゃならないの！）して帰宅。
少し症状が良くなって会社に出て来るようになると、だんだん調子が戻って来て、
「どーもすみませんでした。もー大丈夫です。なんでも任せて下さい。
今までの事忘れて下さい。もーなりませんから心配御無用！！！」
ハイハイハイのハイ状態。以前よりハイなので、ちと心配したが本人そこまで言うから、安心安心って思って、数カ月。
安心したオイラが悪かった。

またまたやってきました。鬱状態。
これには会社も切れました。つまり首。

その後、彼とは、確か甲斐よしひろの国技館コンサート（ミュージシャンが初めて国技館でやったコンサートだと思った。当時オイラ、甲斐さんのオフィシャルカメラマンなるものをやってたのよん）で、ばったり会ったけど、、、。

自分に人を見る目がない事を実感した事件でありました。
人事なんかやらせたら会社すぐ潰れちゃいますよ、マチガイナイ！。

時々自分が落ち込むと彼のおどおどした顔を思い出す。
なんか二日続けて思い出話でんなー。