物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

量が質を凌駕する世界

2009年08月27日 | Weblog
 先日ライブをみにいったT先輩の甥っ子K君、尊敬しているミュージシャンはフランク・ザッパとのこと。Tさんはザッパのことをよくご存知でないので、「CD焼いてあげますわ」と、ファースト・アルバムの『フリーク・アウト』をダビングして渡す。
 本アルバム発売は1966年、まだ私は生まれていない。ビートルズなら『リボルバー』、ストーンズなら『アフターマス』が発売された年である。
 このデビュー・アルバムを皮切りにザッパは、1993年52歳で亡くなるまで、なんと60枚以上のアルバムを世に送り出した。加えて、生前制作した未発表曲のマスターテープが膨大に残っており、没後もほぼ毎年くらいのペースで“ニュー・アルバム”が発売される。
 さすがにこれだけ多いと、すべてを聴いたわけではないが、私にとって『フリーク・アウト』を超えるアルバムは残念ながらない。正直B級作品も多い。世の中でもそれほど評価が高いミュージシャンではない。しかしなによりオリジナルアルバム60枚はありえない数字である。“数多く創った”ということ自体が評価に値するのではないか。
 “数多く創る”というコンセプトでいうと、例えば他にも・・・
  ・中谷彰宏の自己啓発本
  ・柳沢きみおのサラリーマン漫画
  ・哀川翔のVシネマ
なんかも同じカテゴリーかな(ちょっと比べる次元は違うか・・・笑)。
 作品一つ一つがすべてハイクオリティとは決していえない。でも旺盛な創作活動そのものを素直にスゴいなと思う。「量が質を凌駕する」世界である。
 ということでフランク・ザッパ、後にもっと評価が見直される時代がきっとくるんじゃないかな!?
コメント (2)
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