物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

そっ啄同機

2010年12月15日 | Weblog
 朝起きる。横で布団で寝転びながらDSをやっている息子。部屋の中に静かにゲーム音が流れる。
 先日「そつ啄同機」という言葉を初めて聞いた(「そつ」は口偏に「卒」、本ブログでは漢字が表示されない)。「そったくどうき」あるいは「さいたくどうき」と読む。「そつ」はクチバシでついばむ、「啄」は叩くあるいはつつくという意味。「同機」は読んで字の如し、タイミングが合うということ。鳥の雛が卵からかえるタイミングを指している言葉である。
 雛が卵からふ化するとき、まず親鳥が卵の殻をつつく。すると、ふ化する準備ができた雛は、同じように卵の中から殻をつつき返す。親鳥と雛が同じタイミングで外から中からそれぞれに殻をつつく。そうして殻が割れて雛が生まれる。親がつつく時期が早いと、ふ化前の雛は死んでしまうし、逆に遅くてもふ化できない雛はそのまま卵の中で死んでしまう。自然の摂理か本能か、親と雛はこのタイミングを分かっているようだ。
 教育についても同じことが言える。機が熟していない子供に普段から口やかましく「勉強しろ」と言ってもなかなかそのとおりにはならない。一方、ここというタイミングで、勉強の必要性を説いたりアドバイスするなど、親の働きかけがないと、勉強するきっかけを逃したり、勉強する習慣を身に付けられなくなってしまう。長男は小学校6年生。普段はまったくといっていいほど勉強しない。
 「そったくどうき」はいつなのだろうか?
 そろそろかと思っている。さて、どのように殻をつつこうか・・・。
コメント
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