『日本語の作文技術』(本多勝一著、朝日文庫)を読む。
言わずと知れた作文術の定番。文法について述べているのではない。文法は“正しい”文章を書くために必要だが、本書は“分かりやすい”文章を書くための指南書。タイトルに「技術」と付いている通り、徹底的に日本語のメカニズムを分析したうえで書かれている。筆者は超有名な朝日新聞の記者・ジャーナリスト。記者が書いているので、豊富な文例も新聞記事からの引用が多く、実践的である(悪文例も新聞から引っ張ってきている)。
初版が70年代なので、若干古い部分は否めない。最終章ではメモや原稿、筆記用具などについて書かれているが、ITの発達した現代にはそぐわない。それでも第1~5章までに述べられている基本的なアドバイスに従うだけで、文章は格段に分かりやすくなるだろう。第8・9章を読めば、他人に読んでもらうために自分の文章を客観的に見る術が身に付くだろう。
ずっと売れてきた理由が分かる、色褪せないロングセラーである。
言わずと知れた作文術の定番。文法について述べているのではない。文法は“正しい”文章を書くために必要だが、本書は“分かりやすい”文章を書くための指南書。タイトルに「技術」と付いている通り、徹底的に日本語のメカニズムを分析したうえで書かれている。筆者は超有名な朝日新聞の記者・ジャーナリスト。記者が書いているので、豊富な文例も新聞記事からの引用が多く、実践的である(悪文例も新聞から引っ張ってきている)。
初版が70年代なので、若干古い部分は否めない。最終章ではメモや原稿、筆記用具などについて書かれているが、ITの発達した現代にはそぐわない。それでも第1~5章までに述べられている基本的なアドバイスに従うだけで、文章は格段に分かりやすくなるだろう。第8・9章を読めば、他人に読んでもらうために自分の文章を客観的に見る術が身に付くだろう。
ずっと売れてきた理由が分かる、色褪せないロングセラーである。