物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

Easy Rider's Cafe

2013年06月23日 | Weblog
 新宿ゴールデン街。よく名前は聞くが、足を踏み入れるのは初めてだ。一本道の通りの両側に店が軒を連ねているのを想像していたら、そうではなかった。何本かの通りが網の目になっており、その一角を総称して「ゴールデン街」と言う。
 時間は夕方の5時過ぎ。空いている店はパラパラ。どこも「一見さんお断り」的オーラが出ていて、入りづらい。チラシかガイドブックみたいなものを持って歩いている人を少し見かける。私のような初心者か、観光客か。
 15分くらいウロウロして、引き返そうかと思ってたら、入口の扉が開いて、ビーチボーイズの「ココモ」が流れている店を発見。中を覗くと、カウンターだけのショットバー。「Easy Rider's Cafe」。私の好きな感じの店だ。中へ入る。「いらっしゃいませ」と少し強面のマスター。奥に一人だけ男性が座って飲んでいる。
ビールを注文すると、マスターが「合コンの方ですか?」と聞いてくる。
「え?違いますけど。何かイベントやってるんですか?」。
「今日、ゴールデン街の店50店くらいが協賛して、合コンイベントをやってるんですよ」とマスターがチラシを見せてくれた。
「ああ、歩いてたら、このチラシ持ってる人、何人か見ましたよ」
 要するに、「バル」と「街コン」を合わせたような企画である。あらかじめエントリーした人は、出会いを求めながら協賛店を飲んで回る。チラシには店のスタンプを押してもらい、最後何か特典をゲットできるらしい。
「私、4月に転勤で、大阪から東京に出て来て、初めてのゴールデン街なんですよ」と自己紹介をする。マスターも「ええ、そうなんですか!?」と名刺を渡してくれる。通称KENさん。年は私より3つ上。いわく「普段は7時からの営業です。今日はイベント協賛店ということで5時から開けてるんですよ」。そういう意味では、5時台に来て入れた私はラッキーだったわけだ。奥で飲んでる男性はKENさんの友人ということも判明。
「男女の出会いが生まれるほど、人歩いてないッスよねえ」などと談笑していると、件のチラシを持った男性が「ここ協賛店ですよね?」などと言いながら入ってきた。年は私より少し上か。
「そうですが、女子いてないッスよ」とKENさん。
 男性も「女性ほとんど歩いてないですよねえ(笑)」とカウンターに座る。私も挨拶する。すると、彼も、東京単身生活20年で、ゴールデン街に来るのは初めてとのこと。今はこちらでデザイン事務所を営んでいる。事務所は恵比寿。社宅からほど近い。しかもなんと出身は泉佐野。「僕も天王寺出身で、前の勤務地は堺でした」。「ええっ!?そうなんですかあ!?」。共通点多すぎ。
 そうして、KENさんも含め3人でFacebookで友達になる。するとほどなく、イベント参加の女子二人組も入ってきた。俄然張り切るKさん(笑)。劇団出身者だけに、なかなかのトークとパフォーマンスだ。私は彼のアシストに徹する。さらに若い男性二人組も乱入。これまた偶然、彼らもデザイン事務所勤務で、所長はKさんの友人ということが判明。そんなこんなで後半は凄い盛り上がり。KENさんも「いやあ、すべてはMさん(私)の来店からですよ~」。社交辞令だとしても嬉しい。
 初!祝?新宿ゴールデン街デビュー。久しぶりに良い酒場だった。
コメント
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