物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

SBJ大賞&ガチンコ

2020年10月17日 | Weblog
SBJ大賞の選考会。zoomなので大阪からも参加できた。以前は13時~18時まで、かなり長丁場で議論をしていたが、去年くらいからか、16時~18時と時間が大幅に短縮された。一次予選を経ているし、選考委員も候補書籍を読んで、論点や意見を整理しているはずだから、いたずらに時間をかけるより良いだろう。
候補は以下の3冊。それぞれの私の評価(議論の時の手元メモ)を添える。
私個人では『苦しかったときの話をしようか』を推した。


・一番本としてのエネルギーを感じられた。
・これから社会人になる娘に対するメッセージとして書かれたものだが、社会へ出た人々にも適用できる内容。
・作者の書下ろしであり参考図書などもないオリジナル性。
・自己分析手法や自身のブランディング方法など、観念論ではなく現実論が盛りだくさん。
・選考基準の「世界に通用する」という意味では翻訳されてもいいくらい。P&G、USJと歩んできた筆者のキャリアは世界でも通用する。



・タイトルと中身がちょっと違和感がある。それほどたくさんの名経営者が梅岩に学んでいるわけではないと思うのだが。
・『都鄙問答』『倹約斎家論』の内容を引用しながら解説しているが、江戸文化が専門の筆者の持論に寄せていってる感じがする。
・『都鄙問答』であればもっと良い解説書があるし、いっそ原著を読む方が良い。



・筆者の本はたくさん読んでいるが、その集大成的な内容。逆に言えば内容はわりと既知のものである。
・「ビジネスパーソンのための幸福論」がサブタイトルだが、これが本タイトルの方が良い。出版社の事情で『仕事を…』になったそうだ。もったいない。
・古今東西の名著、偉人を紹介している。これをきっかけに深堀りしていくなど、ポータル的な書物として活用したい。
・幸福論(アラン1868生まれ仏、ラッセル1872年米、ヒルティ1833年スイス)は読んだことはない。これをきっかけに読んでみたい。
・参考図書、すなわち二次情報が多い。

審査員は総勢15名ほど。最初に一人一人、自身の大賞候補書籍とその理由を語る。そこでほぼ均等に「票」が分かれた。そこから補足意見や質疑応答を交えながら議論する。話し合いだけでは1冊に絞り込むことはできず、最後は多数決になる。そうして③に決定。
F先生、おめでとうございます。書いてあることは「実践できる」ことが多いです。あらためて読み直し、参考になるところは、「分かる」から「実践する」、そして「継続する」へと次元を高めていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする