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間もなく閉館となる六本木・俳優座劇場で、
『にんげんたち~労働運動社始末記』を観劇。
大正から昭和初期にかけて実在したアナーキストたち、大杉栄をはじめとした労働運動社の癖ある面々の、ハードボイルド群像劇です。
以前藤沢周平の舞台でご一緒した鶴岡出身の俳優白幡大介さんは、大杉の片腕、和田久太郎役。
一途でどこか滑稽な役柄を見事に作り上げていて、この愛すべきキャラクターが舞台全体にとてもいいリズムを作っておりました。
ちょうど無声映画の時代です。
アナーキズムを感じさせる邦画作品は、おそらく製作本数に対して現存する数がだいぶ少ないと思われますが、4 月に活弁する阪妻主演の『雄呂血』は代表的一作と言えるはず。
同じく藤沢周平の舞台でご一緒した俳優菅原司さんもいらしていて、談義尽きず、でした。
劇団文化座公演168
「にんげんたち~労働運動社始末記」
作:マキノノゾミ
演出:鵜山仁
俳優座劇場で3月2日まで。
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