プライベート (集英社文庫) | |
クリエーター情報なし | |
集英社 |
☆☆
今、佐藤真由美さんの本が、手元に三冊。
あとから、手に入れたのだが、やはりデビュー作の短歌集「プライベート」を先に・・。
〈今すぐキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて〉
〈つまらないセックスをした翌月に 生理が来たら「おめでたですね!」〉
この二つ、佐藤真由美さんと言えば、いつも代表作として紹介される恋歌。
当時19才の少女が、大人びた、せつない恋を歌う。
副題が、仕事・恋愛・好き・嫌い ― 悲しいのはなんでかな。
恋というのは、辛いもの、自分の思うようにいかず、
それがあたかも、恋の本質のように、一途に不自由な情熱に舞いあがってしまう。
女の子のけな気な痛々しい気持ちは、おとなへの背伸びがみえてくる。
でも、そのストレートなる情熱は、しっとりとしみてくる。
あと、気になる歌は、
〈大好きな「よしぎゅう」だけど ここに来た男と恋はしない主義なの〉
〈この映画恋人と見ると 幸せになるっていうけど 彼が? わたしが?〉
〈「会えなくてゴメン」と電話くれるのは 謝る必要のない人ばかり〉
〈悲しませないよう何かするたびに こっちが悲しいのはなんでかな〉
〈ありがとういつも一緒にいてくれて たまに一緒にいないでくれて〉
〈よく晴れた日はいつも電話くれるよね わたしに春が似合うからでしょ〉
〈誰よりもわたしのことをわかってる男と結婚なんかできない〉
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