デザインのめざめ (河出文庫) | |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
☆☆☆
グラフイックデザイナーである原研哉さんの本。
“マカロニの穴のなぞ”などちょっとしたことを
デザイナーの視点で語る。
一番気になったのは、森田真生さんが解説でも書いておられて重なりますが、
“手もひらの装丁”の中で、人類が直立歩行を始めた時、
自由なった両手で何を始めたか。
こん棒の様なものを手にし、それを武器にしたと・・・。
もうひとつが凄い・・・。
自由になった両手を合せると小さな空間ができる。
人類の祖先はこれで水をすくって飲んだ。
そこに“器”の始源があると・・・・・。
これを読んで、じゃんけんの“ぐー”“ちょき”“ぱー”が浮かんだ。
叩くもの、分けるもの、包むもの、・・・・・。
私の目の前のペン差しには、ハサミと鉛筆とマーカー。
小さなトレーの中には、クリップとピンが。
棚には、本と箱、箱の中には未整理の写真。
机の上には、山積みの本。
身体を包む服があり、
家があり、部屋があり、ベットがあり、毛布がある。
私たちは、両手の器のような空間の中にいかに暮らしているのか。
そして、自分好みに合わせてどれだけ選択していることか・・・・・・。
最後に作者の言葉を再び記すると、
デザインは「もの」に働きかけるのではなく、人の心に働きかけるものだと。
考えるヒントになるような本でおます。
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