今年の落語初めは、田辺寄席から・・・・・・。
《桂雀三郎一門会》
140名もの大入り満員。
開口一番・・・「サ」(鷺とり)
開口一番、文太さんでてくるなり「この頃、涙もろうてあきません」
・・・・・・「春団治師匠が亡くなられました。」と言うなり嗚咽。
思い出深いお師匠さんで、前座時代随分お世話になり、
厳しい中にも、茶目っ気のあるお師匠さんでしたと・・・
・・・・・涙を拭いながらのおしゃべり。
そして、米朝、松鶴、文枝、へと
四天王の中では酒飲みのイメージがあったのは松鶴師匠ですが、
実は家ではあまり呑まれなかったようで、一番強かったのは
米朝師匠、日本酒をゆっくりとぐびりぐびりと呑んでおられました。
春団治師匠と文枝師匠は、横に女の人が居るとすすむお酒で、
粋にそしてご陽気でおました。
今日の開口一番は「サ」(鷺とり)、残り時間が少ないので、
ましてや、最初の部分は雀太さんの「商売根問」とつくので、
ここでは、粗筋と間に入る俄の説明を・・・・・と。
一、桂雀太・・・・・・・・・・「商売根問い」
雀太さんの骨太の落語、好きですな。
「これが、我が一門の特徴ですが」と、
座布団をはみ出しての熱演。
“雀取り”、“鶯取り”“ガタロウ”と商売のあれこれ。
雀太さんの、声の大きさ、元気の良さ、落語の必須条件ですな。
二、桂雀五郎・・・・・・・・「八五郎坊主」
落ちつき払った、雀五郎さん。
あまりの名人芸に、ウツラウツラ。
名前をつけてもろうた処は覚えているが、
街中へ出てからは意識なし、
嫁さん、リズムが良いとすぐ寝てしまうと・・・・、
すると、今日の雀五郎さん、名人芸でおますな・・・・失礼しました。
三、桂文太・・・・・・・・・・「代脈」
文太さん、腎臓結石のハナシで長いマクラを。
「せきどめ」の薬が効いてきたのか、うつらうつら。
気がつくと、娘さんのお腹を押さえている、あぁ、終盤のところ。
古典落語の問題点ですな、・・・そこそこの噺は、知っているだけに
意識が飛んでも、頭では物語は進んでいるのか、ところどころ戻っても、
全部聴いたつもりになっている、・・・・ああ、困ったもんですな。
四、桂雀喜・・・・・・・・・・「アンドロイドJ」
是非聴きたかった「アンドロイドJ」。
これは、創作だけに、全編一語一句漏らさず聴いていましたで。
この「アンドロイドJ」のJは、雀喜さんのJ。
自分とうりふたつのアンドロイドができたら、
嫁さんはどっちを選ぶのか・・・。
人を動かす4つの方法、「利」「愛」「同情」「恐怖」があるらしいですが、
やはり「稼ぐ夫」が一番なんでしょうな。
五、桂雀三郎・・・・・・・・「宿屋仇」
「源やんは色事師、色事師は源やん」
旅の楽しさには、気心知れた仲間同士というのがありますが、
この噺も「源兵衛、清八、喜六」の三人組の、ほたえよう。
でも、その隣にはお武家様が、
世の中には「見てきた様な、嘘を言い」というのもありますが、口は禍のの元。
口に尊ぶと書いて、「噂」、ですが、
あまり「噂」を口にすると、ろくなことはありませんな。
第737回・田辺寄席《桂雀三郎一門会》
2016年1月16日(土)午後1:30開演
桃ヶ池公園市民活動センター
一、桂雀太・・・・・・・・・・「商売根問い」
二、桂雀五郎・・・・・・・・「八五郎坊主」
三、桂文太・・・・・・・・・・「代脈」
仲入り
四、桂雀喜・・・・・・・・・・「アンドロイドJ」
五、桂雀三郎・・・・・・・・「宿屋仇」
睦月席、恒例の「ぜんざい公社」。
桃ヶ池を眺めてのお庭で、ぜんざいを味わうお客様。
つきたてのお餅入りのぜんざい。
甘さ控えめで、男の私達にも美味しおます。
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