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新鋭短歌シリーズ19、竹内亮さんの「タルト・タタンと炭酸水」
この本もブックオフオンラインで購入。
このまえの、國森晴野さんの本と同じく、読むうちに味がじんわり。
あとがきで竹内さん、日頃歌の題材になりそうなものに接したとき、
スマートフォンのメモ帳に単語や句を書き込むことをされていて。
メモをしながら短歌をつくることを繰りかえされて、自分でよいと思える
短歌ができるときに一つの共通点があることに気づいたと・・・。
それは、よい歌ができるときは、基となったメモをしたときに、
あとがきで竹内さん、日頃歌の題材になりそうなものに接したとき、
スマートフォンのメモ帳に単語や句を書き込むことをされていて。
メモをしながら短歌をつくることを繰りかえされて、自分でよいと思える
短歌ができるときに一つの共通点があることに気づいたと・・・。
それは、よい歌ができるときは、基となったメモをしたときに、
少しこころが動いていたような気がしたと。
「こころの動き」を感じた時にメモを取る。
日常の一場面に自分のこころの動きを正直に映しだす。
これは、即、実行、はじめてみようと思っております。
では、気になった、短歌を・・・
向い側のひざの上ではスーパーの袋いっぱいのレモンが透ける
アイスティ―の上澄みに似た空を見て初めて君に気持ち伝える
こし餡のお汁粉の椀前にして君は髪の毛小さく結ぶ
美術館に行きませんかと連れだっていつもより遅い足音静か
キッチンで知らない歌を口ずさみ君は螺旋のパスタを茹でる
ホイップの泡立ちやすい早春にかきまわされる私の呼吸
春の雨は草の匂いを漂わせ先に傘を閉じたのは君
花の下を歩いたときのなぞなぞの答えを君は今も言わない
終電の一駅ごとに目を開けてまた眠りゆく黒髪静か
バゲットの袋をとじる金色のはりがねを追うふさやかな猫
上空のとんびは左右に揺れていてどの花よりもゆっくり墜ちる
「こころの動き」を感じた時にメモを取る。
日常の一場面に自分のこころの動きを正直に映しだす。
これは、即、実行、はじめてみようと思っております。
では、気になった、短歌を・・・
向い側のひざの上ではスーパーの袋いっぱいのレモンが透ける
アイスティ―の上澄みに似た空を見て初めて君に気持ち伝える
こし餡のお汁粉の椀前にして君は髪の毛小さく結ぶ
美術館に行きませんかと連れだっていつもより遅い足音静か
キッチンで知らない歌を口ずさみ君は螺旋のパスタを茹でる
ホイップの泡立ちやすい早春にかきまわされる私の呼吸
春の雨は草の匂いを漂わせ先に傘を閉じたのは君
花の下を歩いたときのなぞなぞの答えを君は今も言わない
終電の一駅ごとに目を開けてまた眠りゆく黒髪静か
バゲットの袋をとじる金色のはりがねを追うふさやかな猫
上空のとんびは左右に揺れていてどの花よりもゆっくり墜ちる
参道のベンチで君は凜として包まれている木漏れ日の中
光射す朝降りてゆくカフェテリア青い林檎をトレーへと取る
うねる声寄せては返す寄席の空気はやがて密度を増して
生まれつき善き人のように色白の額に降った雨は弾かれ
光射す朝降りてゆくカフェテリア青い林檎をトレーへと取る
うねる声寄せては返す寄席の空気はやがて密度を増して
生まれつき善き人のように色白の額に降った雨は弾かれ
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