ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

土屋耕一のガラクタ箱~土屋耕一

2014-07-21 05:06:07 | 本の少し
土屋耕一のガラクタ箱 (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房



(カレンダー、最新記事、最新コメント、必要な方、「土屋耕一のガタクタ箱」のタイトルをクリックしてください)


この本は、この前の台風の最中、鹿児島、熊本へ出張。
9日の夜、熊本上通りにある「長崎書店」で買ったもの・・・・。

大好きなゴルフの女子プロ“藤崎莉歩”さんが週刊現代に載っているとかで
早速買わなければと閉店前に入った本屋さん・・・・

その玄関側にある4列の独自の目で並べられた、本棚のセレクト良さ。


ゆっくり見ながら、思わず四周、出張中で荷物になるので文庫本ばかりですが三冊購入・・・
後の本もついでに紹介しておくと「色を奏でる」「きものは、からだにとてもいい」。

本屋さんが独自に選んだ本が並べられた本棚に、私が持っている本がちらほらと、
おもわずその隣の本に、著者に、違う分野の本に興味津々・・・・・。
日頃、手にすることがない本との出会いに触れることができる。


選ぶだけで楽しくなる・・・・この様な本屋さん、どんどん増えて欲しいですな。



書店の紹介ではなく、本の紹介に・・・・・・
日本のコピーライターの草分け的存在の土屋耕一さんの本。

前半の、回文や言葉あそびなど、どこもかしこも、おもしろい。


“入れ替え句”、とは、

婿言わずふと妬ける身の帯とかず
文行かず男わび住む屋の戸蹴る
水桶の来ず詫びるやと向い問う
わずか見むふけや男のビイトルズ

これってすべて「古池や蛙飛びこむ水の音」の入れ替え句でおます。

凄い、試につくれるレベルではおまへん。


“山号寺号”、これは落語の運廻しの田楽喰いにでてきますが・・

成田山新勝寺、東叡山寛永寺、に始まって
あんまさん、揉み療治・・時計屋さん、いま何時・・桃太郎さん、鬼退治
議員さん、野次・・もう沢山、大惨事・・・・・・舞妓さん、大文字
ちょっと粋に・・・こちらさん、ほの字・・お二階さん粋な筋。

これはできそう、私もちょっと考えてみますと
野々村さん、領収書大事・・ASUKAさん、覚醒剤所持・・世界遺産、富士。


“地口いろはたとえ”では

「い」石を投げれば方々にあたる・・・(犬も歩けば棒にあたる)
「ろ」ローンの商魂・・・(論より証拠)
と、「京」まで続きます・・・。


“回文”
すなわち上から詠んでも下から詠んでも同じ、
“酢豚つくりモリモリ食ったブス”凄いですが感心していては駄目
この項の最後には、88文字の回文が載っている。


“即席俳句”

例えば下の句の、“座敷を猫が通りぬけ” に上の句をのせると

雪どけや座敷を猫が通りぬけ
玉子酒座敷を猫が通りぬけ

私もつくってみました

蚊帳の内座敷を猫が通りぬけ

よろし、おますやろ・・・。



まあ、言葉遊び満載、実践すれば、なかなか前へ進まず、
たっぷり楽しめる、土屋耕一さんの「ガラクタ箱」でおます。





にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第685回・田辺寄席《新じ... | トップ | 世界ぐるっと朝食紀行~西川治 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本の少し」カテゴリの最新記事