ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ属
「ノウゼンカズラ」は中国から平安時代に渡来されたといわれています。
「ノウゼン」の名前の由来は、漢名の「凌霄」の読みを「のうせう、のせう」にあて、「のうぜん」になったと思われます。
「カズラ」は、蔓性の植物の総称です。
「凌」は凌駕する、しのぐの意味、霄は「遥かかなた空の果て」の意味があり、空に向かって高く咲く花の姿がぴったりです。
漢字が「凌霄蔓」となるのが自然な気がしますが、「凌霄花」となったのは、やはりこの花の華やかさにあると思います。
青空にどこまでも伸びて、朱色にはためく花は、夏の暑さを凌がせる、まさに「夏の花」を代表する美しさと、インパクトがあります。
蔓性植物は、生育の旺盛なものが多いですが、「ノウゼンカズラ」も繁茂しやすく、他の植物にからみつくので、管理が必要です。壁の緑化などには向いていると思います。
あまり大きくしないのなら、蔓にせず自立させた育て方も可能です。
凌霄葉蓮(のうぜんはれん)・つる植物
同じ「凌霄」の名前を持つ蔓性花です。ノウゼンハレン科の一年草。
江戸時代にペルーから渡来し、別名を「キンレンカ(金蓮花)洋名は「ナスタチウム」です。葉は食用になります。
蔓植物とは、自らの力で体を支えるのではなく、他の樹木などを支えにすることで高いところへ茎を伸ばす植物のことであり、蔓草(つるくさ、まんそう)、葛(かずら、蔓)などといいます。
近縁種
アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花):ノウゼンカズラに比べて花の筒が長く、花の直径が小さい。ノウゼンカズラ属です。
ヒメノウゼンカズラ(姫凌霄花):常緑の半蔓性。ほとんど一年中、紅橙色の漏斗状の花を咲かせます。ノウゼンカズラ科の別属です。
8月仙台市
「石見城跡(いわみじょうあと)がある、島根県太田市の龍巌山(りゅうがんざん)絶壁に50メートルの「ノウゼンカズラ」が這っています。
樹齢4.5百年ともいわれ、「龍巌ののうぜんかずら」として、市の天然記念物に指定されてます。
夏の花の時期もさることながら、秋の紅葉の時期も、さぞかし見事なことと思います。 原発廃炉に向けて
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