ももすけの日記

きゃあと言ふ声あちこちで穴まどひ
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

「逝きし世の面影」

2007年03月13日 12時07分00秒 | 日記
ぼくはへそまがりではあるけれど、単に名前に惹かれることも多いです。

図書館でふと目にしたタイトルで借りてきた「逝きし世の面影」

著者の渡辺京二さんという方も知りませんでした*(シャイ)*

幕末から明治のはじめ、外国人の目でみた日本*(日本)*

へぇぇ、*(びっくり2)*

そして、こんなにもたくさんの外国人が日本のことを文献にしていることに驚きます。

「妖精の棲む小さくてかわいらしい不思議の国」
これはオリエンタリズムとかいう感覚かもしれない。

どの章にもあるのは「一般大衆の快活さ、にこにこしている顔、娯楽好き、秩序正しさ、親切、衣服や調度の趣味の良さ」

文明開化のすすむ中で「古きよき世の面影」を遺しておきたいと思った外国人がいたことに驚き、たった百年くらいの間に、こんなにもかわってしまった日本人のひとりであることに戸惑う。

特に「裸と性」に関しては面白いと。

鎖国政策をとった徳川幕府への見方も変わってくるというものです。

無知なぼくが題名から受ける印象とは違った本にめぐり合えたことは、それはそれでよかったと思いました*(チョキ)*

そういえば『有夫恋』という題名に触発されて読んだ時実新子さんが亡くなられた。

どきどきして読んだものでした。