週末、おかあさんはまた、ぼくをおいて優雅な温泉旅行に行っていました。
スポンサーはおかあさんのお姉さんで、年に1回くらい、ちょっとリッチな旅館に泊まります。
旅館を予約するのはおかあさんの姪、彼女はフェイスブックで「親戚の女子会」と言っていました。なるほど~
愛知県知多半島の先っぽ、お部屋の露天風呂から沈む夕日を眺め、結局、後で気づくと3時間もかかった夕食の途中、おとうさんからの電話、ももがどうかしたのかと、ドキリ!
仕事から家に帰ったおとうさんは、まず、ぼくをおさんぽに連れてくれました。
居間に戻って、キャビネットのあたりが散らかっているので初めて泥棒に入られたと気づきました。侵入口は仏間の窓。明かりとりにと少しシャッターを開けていたので、それを上げて、窓ガラスを割って鍵をあけたようです。仏間は門のほぼ正面、通りに面していますがカポックの茂みでちょうど視線が遮られるのです。
お巡りさんによると、つい最近、この近くで同じ日に2件泥棒に侵入されたのは、やはり庭木の多い家だったとか。おかあさんは我が家の小さな森を楽しんでいたのでしたが。
そしてこのことがあって知りましたが、窓にはあと二つのロックできる個所があったのです。そんなのしたことありませんでした。もっとも、それ以前にシャッターを全部下までおろしていればきちんとロックされて、おそらくあきらめたであろうと思います。おかあさんが朝10時に家を出て、8時半過ぎにおとうさんが帰るまでの間、勝負は5分といいます。
居間にはちょうど11月分のお給金、おかあさんが旅行に持って出た数万円以外が残っていました。2階には、急にそなえて新札で最初は10万円だったのが、だんだんへそくり的になって増えていました。今の時代、もうそんな必要はないのにと思いつつ、家に現金を置いていました。
泥棒は一緒にあった預金通帳、カード、印鑑には目もくれず現金のみ。それから、おかあさんのじゃらじゃらしたアクセサリーには目もくれず、真珠のネックレスと黒真珠のペンダント。被害届を出した翌日に一番愛着のあった真珠の指輪もなくなっているのに気が付きました。これは二十歳の誕生日に買ってもらったものでした。(これが一番にくやしい)
それにしても今年はいろいろありました。
一生、こんな経験をしないですむ人の方が多いに違いありません。書いているうちにだんだん心は落ち着いてきましたが、それでも何か物音がするとびくっとします。
まあ、こんなこともあるものなのですね。
とうとう『ゆ』ののれん(11/23)は家人以外で最初に見たのは泥棒ということになってしまいました。
きょう、『防犯対策は大丈夫ですか』〇〇電力グループのホームセキュリティでご自宅の空き巣対策しませんか?というチラシがポストに入っていました。なんだかこわい!