2014年2月3日午後7時半、ぼくはおかあさんに抱っこされてこの世をさりました。
最後の2時間はとても苦しかったけれど、ずっとおかあさんはぼくを抱っこしてくれていました。
そうか、節分の日だったんだ。
そして、次の日から、また新しい日々が始まるんだ。
世間ではペットロスとか言う言葉もよく聞くけれど、ぼくの家族はいわゆるペットロスとは少し違うみたい。
いまだにさびしいとは思っているけれど、ぼくといっしょにすごした時間をいつまでも覚えていてくれて、ああ、しあわせだったなあ、ももといっしょのとき、って思い出してくれているんだ。
おかあさんは、子どものときから長い間、犬といっしょに生活していたから、ぼくが最後の犬だと、ずっと覚悟はしていたみたいだけど、でも、おねいちゃんが後をみてくれるんだったら、次の犬のこともちらっと頭をかすめたことあるみたい。でも、ももすけほどかっこいい犬はいないし、他の犬を飼うことは、ももすけに悪いような気もして。これでいいんだ、よと。
死んだももすけは、いつだって、どこへだって連れて行ける、と思っているよ、ぼくのおかさん。
おねいちゃんはストレス発散とかで、高いパン教室に相変わらず通っていて、命日だからと、前日からお泊りで帰ってきていました。