行雲流水

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差別なき平等 平等なき差別

2016年08月16日 | 仏の心
伝教大師最澄の言葉です。

凡そ差別なきの平等は仏法に順せず、悪平等の故なり。また、平等なき差別も仏法に順せず、悪差別の故なり。『法華去惑』

現実の世界で、人間というものはみんな違います。

金子みすゞの「みんなちがっていい」のです。

しかし、個人としての尊厳は平等でなければなりません。

みんな違ったままで尊いのです。

残念ながら現代社会は、画一的なものを求められる代わりに、異質なものは排除される傾向にあります。

最澄の言わんとしているのはまさにこのことなのです。

そのまんまで尊い、それが仏の心です。
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