五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

熊本歴史文化の発信地

2011-06-15 02:59:20 | 五高の歴史
久し振りに五高記念館の館内案内を依頼された。

五高記念館一帯は熊本観光の文化歴史の発信地である。国立大学の法人化に伴い記念館は明治文化・歴史の発信地になった。そして平成22年(2010)12月には博物館相当施設として指定された。

五高記念館の成立は平成5年(1993)同窓生故福島県知事、故守住参議院議員等を初めとする同窓生や地域住民等の要望を受け一般公開したものであり、法人化後はユニバーシティ・ミュージアムの核になり熊本大学のシンボルとして歴史観光の情報発信基地として充実して来た。

建物は第五高等中学校の教室として、一年半の工期を要して明治22年(1889)8月に完成した熊本で初めての洋式建物で熊本を代表する建物である。昭和44年(1969)8月には国の重要文化財に指定されている。本館(284坪 940㎡)は煉瓦と自然石を積み上げた組積造で、現代の鉄筋コンクリートの建築と異なり、煉瓦の厚い壁が建物を支え屋根は日本瓦が使用され左右対称の形や窓などに明治の西洋風の特徴がある。

この地域一帯に存在する優れた地域資源はこの五高記念館を筆頭に、細川家の菩提寺である泰勝寺跡、細川三代が眠る小峯墓地の遺跡・リデル・ライト記念館、そして神風連が眠る桜山神社等々がある。文化歴史発信地として何時までも後生に伝えて行きたい史跡地帯である


最新の画像もっと見る

コメントを投稿