有線テレビで島崎藤村の「夜明け前」の放映が行われていた。これは江戸から明治への時代が移るかどきが舞台である。丁度今五高の創建時代の各種規程から明治の身分制度と言うには一寸おこがましいが差別等を検討しているので参考になった。ここではそのあらすじを記述してみると・・幕末の世の遷りは木曾の山の中にもひしひしと感じられ、馬篭の本陣の庄屋青山家の半蔵は、国学者宮川寛斎より平田篤胤の学問を学んで江戸へ勉強に出て理想主義の立場から幕府政治には批判的だった。
文久三年半蔵は青山家の第十七代当主になった。和宮の将軍家への降嫁で江戸へ向う行列の沿道である木曾谷では代官による人馬徴発が誅求をきわめて、農民の反発が高まっている時半蔵は寺院をつぶして神式に則ることを唱える、しかし仲間である庄屋たちの反対はきびしく失敗に終わる。そして参勤交代の廃止、新撰組の西下と世の中は騒然とする。半蔵は幕吏に追われる暮田正香をかくまったり水戸天狗党一行をもてなしたりもする。半蔵は慶応二年の大凶作に青山家の倉の米を民衆に解放したのは半蔵の信条の現われであった。
明治維新になり王政復古とともに世の中は良くなる信じていた半蔵は相もかわらぬ百姓の苦しみに幻滅を感じる。国有林伐採のかどで日夜村人が拘引されるのを見て、役所へ自由伐採を訴願したので戸長を剥奪された。そして娘お粂は自殺をはかる。半蔵と同じように学問が好きであったお粂は半蔵の苦労に頭を悩ましていた。この窮状を打開すべく半蔵は明治天皇に直訴するために東京へ行った。しかし馬籠に帰った半蔵を待っていたのは「隠居」であった。半蔵が信じていた平田篤胤の学問は王政復古によって裏切られた。絶望した半蔵は寺に火を放って、明治十九年座敷牢の中でその生涯を終える。これが映画における夜明け前のあらすじでであった。
五高の創立はこれから20年後のことである。これまでの20年間の明治の世の移り変わりの激しさが思いしられる。想像するに明治政府の標榜した西欧に追いつき追い越せの声が聞こえるようである。日本は近代国家として法治国家として整備するため各種の法規が整備されていくのである
文久三年半蔵は青山家の第十七代当主になった。和宮の将軍家への降嫁で江戸へ向う行列の沿道である木曾谷では代官による人馬徴発が誅求をきわめて、農民の反発が高まっている時半蔵は寺院をつぶして神式に則ることを唱える、しかし仲間である庄屋たちの反対はきびしく失敗に終わる。そして参勤交代の廃止、新撰組の西下と世の中は騒然とする。半蔵は幕吏に追われる暮田正香をかくまったり水戸天狗党一行をもてなしたりもする。半蔵は慶応二年の大凶作に青山家の倉の米を民衆に解放したのは半蔵の信条の現われであった。
明治維新になり王政復古とともに世の中は良くなる信じていた半蔵は相もかわらぬ百姓の苦しみに幻滅を感じる。国有林伐採のかどで日夜村人が拘引されるのを見て、役所へ自由伐採を訴願したので戸長を剥奪された。そして娘お粂は自殺をはかる。半蔵と同じように学問が好きであったお粂は半蔵の苦労に頭を悩ましていた。この窮状を打開すべく半蔵は明治天皇に直訴するために東京へ行った。しかし馬籠に帰った半蔵を待っていたのは「隠居」であった。半蔵が信じていた平田篤胤の学問は王政復古によって裏切られた。絶望した半蔵は寺に火を放って、明治十九年座敷牢の中でその生涯を終える。これが映画における夜明け前のあらすじでであった。
五高の創立はこれから20年後のことである。これまでの20年間の明治の世の移り変わりの激しさが思いしられる。想像するに明治政府の標榜した西欧に追いつき追い越せの声が聞こえるようである。日本は近代国家として法治国家として整備するため各種の法規が整備されていくのである
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