盟休事件を出発点として文化団体の誕生が多くなった。昭和八年には「座禅を根底とした人格の淘汰を期する」と蒼龍社が生まれ九年山本浩の発起で吟詠会は活動始めている。
創立以来八年幾多の荊棘の道を歩いてきた童話会も九年になり熊本児童の支持を集めて父兄たちの理解を集めて研究家、教育家の正しい認識により五高童話研究会が成立し九州童話会においても押しも押されもせぬ地位を確立している。これは大正十五年八波則吉教授の指導のもとに設立されたもので市内を中心とした小学校、幼稚園の巡回童話を行い、児童の情操教育への方法論を検討し実践している
理科では科学同好会が創立され諸教授の熱心な指導のもとで活動を続け同年には書道洗心会、ついでに哲学研究会も生まれている。映画同好会は映画の勃興期により500に上る会員が参加し毎学期1~2回常設館で名画鑑賞会を開いた。例年記念祭には映画のさくやなども催している。
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