五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

文化団体の結成

2012-08-21 04:01:54 | 五高の歴史

昭和十四年の二学期最も注目すべきものは文化団体の結成であった。

これは久しく沈滞していた龍南の文化面に、五高生自体の文化的発展に一石を投じたものとして意義がある。

時は戦争が始まって三年目日本の世界史上に於ける文化的使命が強調された。日本が東西両洋の文化を一身に総合統一し世界的総合文化を創造する使命を負うのである.

而して来るべき新しい世界の如上の新しい文化創造の責務は現今の若い知識層――そしてその中堅である高校生にかかるものとして高校の文化的躍進を期待する機運の勃興を見たのである。

総代日誌から・・・「竜南の文化低迷の時代は余りにも長かった。先輩の中よりも文化団体の施設を叫ばれし者あり,茲に吾等は寮生の文化趣味向上の資にせんと団体組織を決議せり。文学、哲学,科学、絵画、写真、書道、映画,等各部門を設け各部門の委員を一名以上選び例会を開いたり発表会等も行う予定にし、趣意書その他を追って発表することにした。」

 



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