世羅でひまわりを鑑賞した後、広島県庄原市の山里に咲くヒゴダイ(キク科ヒゴダイ属)を訪ねました。此の地では「ぼにばな」(盆花)と呼ばれて特別に保護され、オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)と一緒に畑で咲いています。今でもこの稀少な花がこの地域ではお盆のお墓に供えられるという伝統が続いているというのですから驚きます。〔8月22日(木)〕
↓ 「ぼにばなの丘」に咲くヒゴダイです。花期の盛りをやや過ぎ、生憎の曇天で精彩を欠いていましたが環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されている希少な花に今年も出会えました。
↓ 人の背丈を遥かに超える高い茎の先に球状に咲く花です。青空の下で見るともっと鮮やかな印象となります。
↓ ここのヒゴダイは山際に建つ寺院前の棚状の畑で保護されて育てられています。
↓ やはり盆花のオミナエシが一緒に「ぼにばなの丘」で育てられています。
↓ 満開のオミナエシの花をバックにして咲くヒゴダイです。
↓ 青空が覗いておれば、もっと色鮮やかな夏の景色となるのでしょうが・・・・・!?
↓ ヒゴダイの紫とオミナエシの黄は緑深い夏に似合う絶妙のコラボレーションかと思います。
↓ 「ぼにばなの丘」から見渡せる里には古に砂鉄を採取したカンナ(鉄穴)流しの遺跡(カンナ流し)が点在しています。
↓ ヒゴダイが咲く夏休みの終わりのこの週末(8月25日(日))に、ここの寺院を中心にして「ぼにばな縁日会」のまつりが開催されます。お茶会、蕎麦の接待、庄原市無形文化財「三河内刀踊り・扇踊り」の披露などが行われます。
↓ 「ぼにばなの丘」の上に建つ寺院への参道です。
↓ 参道入口近くに立つ六地蔵さんです。
↓ 参道脇の畑の畔にキツネノカミソリ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)が咲いていました。