俺は昔から原爆に関しては関心がある。
小学生の頃に大阪に住んでいて、関東よりは広島に近いことが関係しているのか平和教育に熱心で8月6日は小学校の登校日でした。
5年生の時に神奈川に戻ったから、行けなかったけど修学旅行の行き先も広島でした。
神奈川に来てみて、周りの無関心ぶりに驚いたりもした。
俺は広島に行きそびれたので、大学生時代の西日本旅行では広島に立ち寄ったし(参照)、会社入ってから、大分での実習期間には休みに長崎に行った(参照)。
そして毎年この時期になるとTSUTAYAで原爆に関係のドキュメントや映画を借りたりもする。
去年借りた被爆者のインタビューを中心にしたドキュメントを借りてかなり衝撃を受けた。 確か作成は外国で「White Light, Black Rain」というタイトルでした。
参照
それまで幾度となく原爆関係のものを見てきてわかった気になっていたが大きな勘違いをしていた。
今までたくさん惨たらしい原爆の被害写真を見てきた。
一方で、被爆者の被爆体験のVTRや本を見てきた。
自分の中でこの二つは切り離された別のものと認識していた。
前者の写真は原爆によってひどい傷を負い苦しみながら死んでいった人たちの写真。
後者は被爆しながらも運よく生き延びた人たちの話。
でも去年みたビデオでそれが間違いだったことに気付いた。
そのビデオには被爆直後の写真と現代のインタビューが同時に収録されていた。
俺が
「苦しみながら死んでいった人たちの写真」
と勝手に思い込んでいたのは実際には
「苦しみながらその後60年以上生き続けた人の写真」だった。
その人たちは60年以上経っても顔や体に傷が残っていた。
それでも生き続けていた。
俺が今まで見てきた被爆者のインタビューに出てくる人は、見た目普通のおじいさんやおばあさんばかりでこういうビデオは初めてだった。
俺が関東に住んでいて、身近に被爆者がいないせいもあるんだろうけど、やはりこういうことって正しく伝わってない事が多い気がする。
映画や漫画では原爆で大怪我を負った人は大抵みんなどこかで死んでしまうので、「生き延びた人」を誤解しやすい。
運よく軽傷で済んで生き延びたと。
死んだ方が良かったと言う事はないが、生き続けるのは想像以上に大変だろうと思う。
俺の認識が極端に甘かっただけかも知らんが、日本人でさえこれなんだから、外国人だと正しく伝えるなんて不可能じゃないかと思ってしまう。
伝えなきゃいけないんだろうけどね。
オバマのやろうとしている事は大事な事だが、理想論だけ振りかざしても実現は難しい。
オバマ自身含めて「現実を知る」事が一番必要な事だと思う。
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