じゅんばん

車庫には私の車が入っていて、
その隣りに車の置き場が確保されている。

厳密には上手に停めたら”ヤツデ”の植え込みの前にも、
もう一台「軽自動車」なら停めることも可能なのだが。

テクニックを要しそうなので（最近は）誰もチャレンジしない。

というより。近隣にスーパーがオープンして数年。

我が家の表玄関通りが、
その店舗の裏口（駐車場出入り口）と通じているのが幸いして。

そこの隅っちょが我が家の第二駐車場と化している。←勝手に。
（スーパーＳさんごめんな、ありがとう。ちゃんと売り上げに貢献するようにしているよ～。）

我が家の駐車スペースが塞がっていると、
みんな当たり前のようにそこに停車して稽古場に入ってくる。

大変ありがたい話です、
ってそういうコトじゃなくて。


先に来た人が優先的にそこに停め、
そして来た順に稽古を終えて帰っていくのだが。

それって当たり前のことだけど、
そんなことにも一言添えられているのってちょっと嬉しいよね。

と思って。

愛弟子ちゃん同士のやり取りを聞いたりしている。


水曜夜の稽古は、お勤め帰りの４人が集う。

職場が我が家と程近いＲちゃんが、
たいていは一番乗りする。

Ｒちゃんは冬場、小一時間の通勤時間をかけてくるので。
我が家と職場は近いが、その帰り道は結構長い。

年若の女性でもあるし、
というので遠距離を通ってくるＹ君がＲちゃんに優先的にスペースを譲ってくれる。

たとえ自分が早く着いた（スペースが空いている）としても、
ちゃんと第二（やや違う）に停めてきてくれる。

するとＲちゃんが気を遣って、
「いつも私が停めさせてもらうのは申し訳ないので交代します」
とか提案したり。

それでも心優しいＹ君が、いいんですよ～と言ってくれると。

Ｒちゃんは感謝して、いつもありがとうございます。
などとお礼を述べているようだ。


こういうやり取りが愛弟子ちゃん間で聞こえてくると、
とてもほんわかした心持ちになって私は嬉しい。


稽古も来た順で始めて終えていくのが道理だとしても、
「お先しました」
の言葉を添えることにしようと私が提案すると。

その日から先に稽古を終えた人が、
「稽古お先しました」
などと声を掛けて更衣室に行くようになった。


こういうこと、
ちゃんと出来ている稽古場もあるんだろうけど。

あまり意識しないで今まで来てしまった、かもしれない。


何でも「当たり前」とか「順番は順番」といえば、
しごく尤もな気もするのですが。

たとえ、そういうことにも。
「ありがとう」とか「お先しました」のひと言が添えられているのと、
いないのとでは印象が大いに違ってくる。と思うのだ。


気配り。心配り。
心遣い。気遣い。

ちょっとしたことだけど。


そうそう。
私はエレベーターに乗ると、
ほぼ「エレベーターガール（←？）役」を買ってしまうのですが。

その時、
先に降りていく人が「ありがとう」と言ってくれると何か嬉しいです。

その言葉が欲しくてやってるわけじゃなくて、
ただ単に自分がやりたくてやってるのだとしても。

その言葉もらうと超ハッピーだよ。


たぶん言われて悪い気する人ないと思うんだ。だから。