少し前、アレキサンデル・ネフスキー寺院の前の日本から送られた八重桜が桜餅のように咲いて、たくさんの祈りの折鶴がかけられていた4月のある日。
某「地球のOき方」のソフィアの案内にも出ているバーニャ・バシ・ジャーミヤの温泉施設。友人のアタナス曰く、
「15年前までは温泉として使われていて、そのころはみんなの家にお風呂がなかったのでずいぶんと使ったものだけど・・・ とてもいい風呂だったんだよ。」 そうなんだ~。ソフィアの街の中心と言う最高の立地条件で温泉施設があれば日本人観光客だってたくさん使いたいと思うだろうに・・・ もしここが温泉としてオープンしたらワタシもウチから浴衣に下駄はいて、手ぬぐいに手桶をもって地下鉄やバスで通っちゃう!! のに・・・
ずいぶんと長い間まわりにされていたフェンスがしばらく前に取り除かれたので、「何になるのかな? 温泉としては使われないんだろうけど、博物館にでもなるのかな?」と思っていましたが・・・ あれっ?今日は開いている!! 何々、何か展示しているみたいだゾ。
中に入るととてもすばらしい荘厳なつくりの建物ですが、まだまだ完成には程遠い状態。天井のドームに絵が描かれるとステキだろうなあ・・・ 今のところは前室のみを使って「お金は語る」と言う展示会。ブルガリアのお金のデザインに使われている人物や動物などを詳しく解説した展覧会でした。
この展示会を開いたのは、「アルファ・バンク」というカタカナの「オ」を鏡文字にしたマークの(?)ギリシャ系の銀行です。ということは、このアルファ・バンクがこの「元」温泉施設を買ったのか? それともかなり多額の修復費用をスポンサーているのか・・・ でも、ギリシャ系だったら温泉施設には戻さないだろうなあ・・・第一、自分のフトコロ、大丈夫なのか・・・?
「このおじさん、誰?」と思う人がお札に使われているのですが、この展示会を見てナットク。日本も「新渡戸」さんや「樋口」さんですぐピンと来る外国人、少ないだろうし・・・ でも、「紫」さんみたいにめったにお目にかからない100レバ札なんてのもありますが。(って言うか、ワタシの財布には入ってこないだけ?)
金券つながりで切手の話も。ソフィア空港の出発ロビーと到着ロビーの間のところにひっそりと存在する郵便局があるのです。おみやげを買う最後のチャンスとしてここで絵葉書などを買われた方もおありでは? ここでさらにまたひっそりとブルガリアの使用済み切手が売られています。
試しに買ってみました。何が出るかな?(笑) 基本的には1990年頃の切手で、中にはブルガリアの田舎の家にいそうな動物達の小さな切手や、てふてふ(笑)、セザンヌなどの絵画、そしてコンコルドやツポレフなど味なヒコウキ物。さらにはバルセロナやリレハンメルオリンピック記念のものに加え、ブルガリアでのスポーツ競技大会のものまで、いろいろ興味深いものが入ってましたヨ!!