Part3で少し触れたように、非力なポラリエに一眼レフ+望遠を搭載し、星を追尾させるには、極軸の精度以上に機材の重量バランスが大事である。
その重量バランスをとるために、CP+のビクセンブースでは、カウンターウエイトを付けられるようにしたものが参考出品されていたようだ。
しかし、その姿はドイツ式赤道義そのもので、せっかくの小型軽量が損なわれ、山登りのザックの中に忍ばせるような類のものではなくなってしまう。
そこで紹介したいのが、スライドプレートを用いた簡単バランス調整法だ。
① まず、ポラリエとレンズを平行にした状態でスライドプレートを前後し、カメラ側とレンズ側の左右のバランスをとる。
② バランスが取れたら機材の重心が軸上にあるはず。おそらく黄色い丸のあたりと思われる。
③ 目的の天体へカメラを向ける。この場合、自由雲台の首がかしぐことにより、画像左のカメラ側に重心が移動する。
④ この崩れたバランスを調整するため、カメラをレンズ側へスライドし、重心が軸上になるようにする。
写真ではスライド量が少し不足しているが、スライドプレートのベース部分が左に偏ったままであることを考えると、
軸上より少し右側に通り過ぎるぐらいが適正と思われる。
この要領で実際に星を撮影して検証してみた。
使用機材と撮影データは以下の通り。
PENTAX K-7 FA☆200mm F2.8→F4
ISO400 60秒露出
※極軸の設定は、素通し穴に北極星を導入
バランス調整前(輝星は赤緯46度のカペラ)
バランス調整後
ご覧のとおり、バランス調整後はガイドエラーが半減している。
等倍表示でこの程度のエラーなので、極軸を厳密に合わせれば1分以上の露出は行けそうである。
最後にM42の作例をどうぞ。
PENTAX K-7 FA☆200mm F2.8開放(フルサイズ300㎜相当)
ISO400 30秒露出
なんだか金環日食から外れたようなPart4だったが、実はレンズを中判用から35㎜判用に変えたがゆえに新たな問題が生じていた。
次回Part5は、金環日食に向けて、いよいよファイナル?のつもり。。。
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