~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

いのちを掛けて書く(筋ジストロフィーの書家)

2014-09-18 22:44:45 | 日記

先日テレビで、筋ジストロフィーの書家石井誠さんの

ことを放映していました。

数年前、新聞の記事で知った石井さんは、大きな筆を

持って、紙の上を車いすで移動しながら書いて

いました。

筋ジストロフィーは、進行性の筋肉の病で、最近の

石井さんの映像をみると、呼吸器をつけ、病気の

進行の速さが目に見えてうかがえるようでした。

いのちをかけて、「生きる」というテーマに全身で

挑んでいる石井さんの姿に、石井さんの「書」に、

深く心を揺さぶられました。

1枚書くと横になり、その1枚に全てを込めて

書いているのです。

私など、少しでも筆と一体になりたいと書きまくる

のですが、石井さんの書く姿を見た時、そんな

書き方でいいのかと、厳しく問われた気がしました。

彼に残された時間は、そんなに多くはないと思います。

「死」と隣り合わせの中で、いのち・生きるという

ことを書き続ける石井さん。

いつか、彼の作品を見てみたいと思いました。

手島右卿賞を取った彼の作品は、映像の中に

あっても「いのち」がこだましているように

感じました。

いのち一杯生き切る

石井さんの「書」は、いのちを伝える「書」です。

 

コメント
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