テレビ番組を見ていたら、「きょうの料理」に
94歳の料理家の方の梅仕事があると知ったので
楽しみに待っていました。
梅の扱いが丁寧で、やっぱりこの年代に人は
違うな~と、初女先生を思いながら見ていました。
その家には、梅の保存部屋があって
数えきれない程の梅干しが瓶に入って、並んで
いました。
これは初女先生とは、大違いと思って観ていると
梅を刻んでおむすびを作り始めたのです。
ラップにご飯をのせて、そのまま結ぶのです。
これだと清潔ですし、食べるにも手を汚さない
とのこと…
私は「あ~ご飯が呼吸が出来なくて苦しそうだよ~」
と、心の中で叫んでいました。
梅ジャムを作られたら、梅を煮詰めるのではなく
電子レンジでチンしていました。
梅を洗うのも、へたを取るのも、あんなに丁寧に
やっていたのに、調理となったら全然違うのです。
人へも物へも、心を寄せていつも声を聴いていた
初女先生の素晴らしさを、あらためて感じました。
その料理家の方が、「家に亡くなった人が出たら
梅を漬けてはいけないというんですよ。
でも、私は息子が亡くなった年に梅を漬けたの
そうしたら、とっても美味しい梅干しが出来たの」
と、言ってました。
私は、今年の梅干しは大失敗です。
何がどうしたのか、わかりません。
しそを全部入れ替え、やり直していますが…
「どうしてなんだろう?」と聞ける初女先生も
いらっしゃらないし…
こんなとき、ふっと淋しくなるのです。
とにかく、梅を太陽と風にあてよう
美味しくなると信じて!
あれだけ丁寧にされてる方が レンチンとか ラップ握りとか。 最近 人が手で握ったおむすびを食べられないほどの潔癖症の人も居るので、もしかしたら、スタッフさんとかに、現代風にアレンジしてと言われたのかなあ?って思ったりしました。
が、多種多様な時代なので、人それぞれだし 働く女性がたくさん居て忙しいから 時短や作りおきがブームなので、仕方ないかなあと思いました。私も、時短 節約 作りおき…手抜きばかりなので 人のこと言えないです。
昨年も らっきょう酢に青梅漬けただけだし、 今年も きょうの料理で見た さしす漬けの梅です。
赤しそ入れる体力もなく…今年はスーパーからも早い時期に 梅や赤しそが消えました!
近くの産直にはないので ちょっと離れた産直まで行って赤しそを準備する時間と体力もなく 太陽に干すのが精一杯でした!
そこで思いました。 手間をかけて家事ができることは 豊かさの証だなあと…
夏休み パートと 孫との遊びも しんどいけど、充実しててありがたいことなので 手抜きになっても 今日 無事に みんなが元気に過ごせたことに感謝しています。
初女先生は、「感謝なくして前に進めない」と言われてました。
夏休みに、お孫ちゃんとおむすびを作ってみてはいかがでしょう。
結構、子どもは作るものですよ。
楽しい食事になると思います