新型コロナの“切り札”飲み薬「モルヌピラビル」は日本では宝の持ち腐れに?
10/6(水) 9:06配信
米製薬大手のメルクが開発した飲み薬「モルヌピラビル」 ですが課題があるようです。
『 それでも課題は残る。まず治療費だ。米紙によると、1人あたり約700ドル(約7万7700円)かかる。メルク傘下の日本法人「MSD製薬」(東京・千代田区)に国内の価格設定を問い合わせたが、「回答は控えさせてください」(広報担当者)とのこと。
日本特有の課題もある。せっかく切り札がもたらされても、この国では軽・中等症者を早期に割り出すPCR検査が普及していない。英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」は、1日ごとに各国の検査実施数を調べている。直近9月27日の人口1000人あたりの検査数は、イスラエルが16.27、英国14.63に対し、日本は0.63とお寒い状況で“夢の新薬”が宝の持ち腐れとなりかねない。
日本政府はモルヌピラビルを年内に特例承認して調達すべく、メルクと調整中だが、感染者激減のうちに検査体制を拡充させるのが先である。』