当初ワクチンの専門家は「コロナワクチンが導入されたとしても、感染防御は難しいだろう。ただ、血中の抗体価が上がれば重症化は防げるかもしれない」と考えていたそうです。
コロナウイルスに感染して肺炎になるケースでも、ウイルスが直接肺の細胞に感染して隣に広がっていくのであれば、血中の抗体(IgG)をいくら増やしても無意味だと考えていました。
では、コロナウイルスは血中に混じって感染をひろげるのでしょうか?
実際にはコロナウイルスは血液中にほとんどいないそうです。
では、なぜワクチンを射って重症化を防げるのでしょうか?
「重症」の意味は、病気や症状が重いことです。
消防庁では「重症」の定義を「傷病の程度が3週間以上の入院を必要とするもの」と定義していて、病気だけではなく事故などの怪我も含まれます。
実際、オミクロンになってから、健康なワクチン接種者と未接種者に入院を必要とする人に差がみられるのでしょうか?
最近のコロナワクチン接種者と未接種者の新型コロナウイルス感染症による入院者の数の情報を私は知りません。しかし未接種者の若者が、コロナに感染して3週間以上の入院したという話は全く聞きません。要は健康だった人でオミクロンで重症化にはならないのではないか。
逆にワクチンを接種した人は重症化しやすいというデータも出ているそうです。しかもCDCのデータです。
COVID-19 vaccine effectiveness updates
15 June 2023
このデータでRef(未接種)に対してマイナスになっていることは重症化しやすいということになります。ブースター接種をしてから3カ月以上になれば、接種者は重症化しやすくなるということです。
(注意)
このデータはXBBは重症になりやすいから、秋から始まる「XBB1.5対応型単価ワクチン」を接種しなさいということに使われるかもしれません。でも騙されないように実態をよく見てください。XBBで本当に重症化している人がどのくらいいるかをです。
データの解釈はいろいろできます。都合の良い理由に騙されないで、ご自分でしっかり考えてください。