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- NLRP3 (Nucleotide-binding oligomerization domain-like receptor family, pyrin domain-containing 3)は、NLRP3インフラマソームの形成に関わり、抗腫瘍反応を増強させます。
NLRP3は、樹状細胞(DC)、単球、マクロファージ等の抗原提示細胞(APC)に発現するタンパク質です。
NLRP3は、自然免疫とT細胞のプライミングに重要なメディエーターであり、NLRP3インフラマソームの形成に関与しています。
NLRP3の発現は、プライミング相において、まず炎症性シグナルによって誘導されます。 特に、NLRP3の発現と活性化には、2つの異なる炎症性シグナルが必要となります。インフラマソームの完全な活性化は炎症部位に限定され、これは正常細胞の傷害が回避されることを示唆します。
アデノシン三リン酸(ATP)のような、がん細胞死の際に放出される因子はNLRP3インフラマソームの形成を誘発し、不活性であったIL-1βおよびIL-18が成熟した活性型に転換されます。
こうしたサイトカインは、NK細胞および細胞傷害性T細胞を活性化すると同時に、APCをプライミングし、これら主要なエフェクター細胞の動員と、抗腫瘍機能の増強をもたらします。
<出典:Wikipedia>