人は時に過ちを犯すものである。
でも、「覚せい剤の使用」は過ちで許されるものだろうか?特に若い人は興味を持つ方が多いだろう。「何事も経験だから一回ぐらい・・・」と思う方もあるだろう。
だが、人生を棒に振ってしまうのが、犯罪である。取り返しのつかないことはしてはならない。人を殺したり傷つけたりするのは、理由の如何を問わず、「人」であり続けたいならば、してはならない!来世は畜生に身を落としても構わないと、その時は思っても踏みとどまって欲しいものだ。
突然、何を言い出すのか?と怪訝に思われる方もあろう。
恥ずかしながら、爺はあの事件までは酒井法子さんのファンでもあった。何とか一度の過ちならば穏便に済ませて戴きたいと思った。
娘が小学生の時にくれた写真だ。免許証と共に約20年ケースに入っていた。残念だが、今日ごみ箱に入れた。
だが、取り調べが進むにつれ、爺の期待はさらに裏切られていく。残念だが、彼女の芸能人としての人生は終わりを迎えてしまった。
人は何故「覚せい剤」に手を出すのだろうか?
覚醒・・・それは、すなわち眠らないことでもある。戦時中は軍が軍需工場で生産性を上げるために労働者に配布したとか。トラックの運転手が眠気予防のために手を出すとか。芸能人はさしずめ、気分をハイにしたり、疲労回復剤として服用するとか・・・。
人間の脳は覚醒して活動すれば、「脳を守るあるいは脳を修復する」ための眠りが必要になるそうです。脳は体重の2%、だが消費するエネルギーは全体の18%に上るそうです。
また、人は胎児の時から眠ります。その眠りは神経ネットワークを創ります。胎児がお腹の中で活発に動く、それは目覚める(覚醒)のための準備といえる行動です。眠りは大脳を発達させ、生まれて後も大脳が成熟するのにさらに十数年を要します。(滋賀医科大・睡眠学講座のテキストより抜粋参照)
胎児がお母さんのお腹を激しく蹴ったら、喜びましょう。その子は、眠りながら成長しているんですね(動睡眠の最中なんです)。「寝る子は育つ」というが、体だけでなく、脳内の神経回路創りにとっても大切なんですね。
覚醒のためにはまず眠りが必要です。ところが、人は眠らなければ、死にます。犬や猫でさえ眠らなければ死にます。覚せい剤は何一つ良いことはありません。自然の良質な覚醒は、良い眠りから生まれます。「人としての成長」にも「良質な眠り」が必要不可欠ということです。
覚せい剤と核兵器とが、地上から無くなることを祈ります。
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