モリリンチョ その激しくも愉快な日々

つとむーちょが突っ走る!旅とバイクに全てを注ぎ、刺激を求めてまっしぐら!今日も元気にモリリンチョー!!

8 旅の終わりに‥「旅が教えてくれた3つの事」

2016年12月05日 | 旅人生


昨日までアテネだったというのに、
あっという間に成田に着いて、気が付いたらもう盛岡駅だった(笑)
アテネのホテルを出てから岩手の自宅に着くまで、およそ28時間。





盛岡駅に迎えに来てくれたハトムギ君の車に乗って外の景色を眺めていると、
見慣れた景色が頭の中に流れ込んで来て、
前日までアテネに居たはずだったのに、昨日までずっとここ「盛岡」に居た様な気になってしまう。



旅に出る前の日10月23日の次の日の記憶が
帰国した12月1日になる



ような不思議な感覚に。
自分はずっと盛岡に居て、旅は夢だったんじゃないか??
と本気で思ってしまう。


旅をして何が残ったのか自分にはさっぱり分からない。
だって旅に出る前の10月23日の自分と何一つ変わってないもんね。
何度も何度も旅を繰り返したって、自分はいつも出発前には


完全に旅のド素人

に成り下がってる。
何度旅を繰り返したって、自分は


旅慣れることはない。



と言い切れる。
毎度毎度、空港から街中までどうやって行くかでストレスを感じ、
お金はキャッシュがいいかT/Cがいいのかカードなのか、コンセントのアダプターはどれを持って行ったらいいのか、
寒いのか暑いのか、治安はいいのか悪いのか、停電するのかしないのか‥

とあれこれ考え、必要の無いものをこれでもかとバッグに詰め込む。

インドで買った「お湯を温める電熱線」は一度も登場しなかったし、
日頃毎日の様に着てるVネックのインナーは2枚も持ってったのに一度も出番が無かったし、
緊急用の携帯の充電器も一度も使わぬままだった。


毎度毎度、無駄な物を詰め込み、無駄な事を心配し、アセアセで旅をしている。
旅なんか何度も繰り返しても「慣れる」ことはない。決して。自分の場合はね。


であるからして、毎回毎回脇汗とアドレナリンが大放出。
焦るし緊張するし興奮するしガッカリしたり喜んだり。

あまり旅先を調べないせいか、今回はかなり新鮮な驚きが沢山あったなぁ〜〜。
頭に浮かぶ物をザッと羅列してみまんすね。


1 イギリス人はめっちゃいい人ばかり

2 イギリスはどこ行っても絶景ばかり

3 イギリス人はむちゃくちゃ飛ばす!(車)

4 ドイツ人は岩手県人に似てる

5 ドイツのおばはんはオヤジのようだ

6 スロヴェニア人はむちゃくちゃ親切

7 トルコ人はめっちゃ柔らかくて丁寧

8 ギリシャ人は男がめちゃくちゃ優しくて、

 女がめちゃキツい

9 アテネは実はアンティーク天国





等新しい発見ばかりだった。
振り返ってみるともちろんとても楽しい旅だった。
ついつい毎日予定を詰め込め過ぎて相方には「ちょっと忙し過ぎてストレス」とまで言われてしまった(汗)


あの頃を振り返ると、ようやく様々な事を思い出す。旅は本当にしてたんだ!

イギリスの信じられない様な美しい景色。通りすがりのメチャ優しかったサラリーマン二人。
パリでウ◯コ踏んだ事件。寒くて死にそうだったフランス。ドイツで最高に美味かった「豚のラベルのビール」
クロアチア、フバール島での夢の様なスローライフ。山の上での結婚式。めっちゃ狭かったスプリットのゲストハウス。
アンティークに興奮して毎日歩きまくったアテネ‥ 色々な事が頭の中をグルグルと駆け巡る。


旅には慣れないけれど‥もしかしたらこういった旅の思い出や感動した経験が、少しずつ少しずつ自分をグレードアップさせるのかもしれない。
今回の旅でも「う〜〜〜〜む‥」と考えさせられる事が何度かあった。
そして心に刻み込まれた言葉もあった。
せっかくこんなにいい体験をしてんだから、せめて皆さんにお返ししたいものだ。
日々の生活で行動でお返ししたいもんだよ。マジでそう思うわ。


今までも南米やタイで老人や女性に優しくする友人を見て
「おれも、そうせなイカンな!!」と刻み込まれたし、
バリで会ったイケメンアメリカ人サーファーが、
現地の子供達や大人や誰に対しても同じユルい態度なのを見て、
「おれもこうせな!!」と誓った。
ネパール人の友達がいつも穏やかで平和な心なので、自分なりに出来るだけその状態に近付こうとは思う。
そんな経験が自分の心を成長させてくれる。



今回の旅で印象に残った3つの出来事。



場所はロンドン。
ランチを食べに入った店でたまたま話しかけたサラリーマンの二人。(だいたい誰かには話しかける)
「いやぁ〜〜俺たち新婚旅行みたいなものでさ〜〜 これからあちこち行くんだよね〜〜」
「そうかそうか、そんじゃ良い旅になればいいね〜〜」
みたいな話をして
「じゃ〜〜ね〜〜」と別れてから15分後に彼等が何かを手に戻って来た!
そして!

カップケーキ二つをテーブルに置いて






「二人のハネムーンに」

と言い残して立ち去って行った!!


ひえ〜〜〜〜!!カッコ良過ぎる〜〜〜〜!!!!粋過ぎるぅ〜〜〜
しかもその15分間は混んでる店のカウンターに並び直してカップケーキを買う時間だった!( ̄□ ̄;)!!

ありがとうロンドンのお二人さん!!二人に幸あれ★





そして二つ目の話はクロアチアのフバール島での事。
ここでのお昼はたまにパウロのお母さんの家でランチを御馳走になったのだが、
お母さんはいつもそのお昼の為に朝から仕込みをして息子やウチ等の為に作ってくれていた。

その日は骨付きの大きな肉が鍋に入った肉料理。
「いただきまーーーす!」と自分は我先に肉にガッツく。皆各々に大きな肉の塊に食らいつく。
そしたらお母さんが、肉も何ももう付いていない大きな骨を取り出し、終始その骨に少しだけ付いた筋のようなものを
スプーンで刮げとって食べていた。
自分は一切れも肉を食わず、ただその骨にこびりついていた白い筋のようなものだけを食べて、
自分たちには美味しいとこを食べさせてくれた。朝から何時間も掛けて仕込みをしてようやく出来た肉料理なのに
お母さんは一切れも食べようとせず、最後までその大きな骨の塊以外何にも手を付けなかった。

言葉も通じないのでろくすっぽマトモな話もしたこと無かったけど、
お母さんのその行動を見て、とてもとてもいたたまれない気持ちに。

幼い頃には戦争中家族で逃げてる時にセルビア人兵士に見つかり、銃口を向けられるも、
命からがら助かった経験を持つお母さん。その背中は逞しく揺るぎない。





女は弱し、されど母は強し。
パウロのお母さんありがとう。




さてさて最後は全然大した話ではないのだけどハッと気付かされた話。


クロアチアドヴロヴニクからアテネに行く途中トルコのイスタンブールに一泊だけした。
フバール島ですっかり酒浸りのアル中生活だったので、その日の夜も無償に酒が飲みたくなり路地裏のバーへ。
通りも寂しくお客も全然入ってないバーではあったが、なんだか雰囲気が良かったので一杯だけ飲んでみようと中に入る。
予想通りお店の雰囲気もオーナーも感じよくて、入って早々に仲良くなる。
頼んでも居ないのに「トルコのお勧めスポット」等教えてくれた。教えられても俺は一泊だからな!

どこから来たのか?という話になり、日本からロンドンに飛び、そこからトルコに至るまでの経緯を話した。

実はこの店を今月に開店したばかりで、それ以前は旅行関係の仕事に就いてた彼。
よく仕事仲間とこんな話題になったそうだ。


「ところでお前、ぶっちゃけ、

何処の国の客が好き??」




そうするとほぼ全員同じ事を言うそうだ。



「もちろん日本人が一番だよ」と。


彼等の周りでは日本人はやはりマナーも良く人間的に素晴らしい民族だと思ってくれてたらしい。

ウソやおべっかを言うようなヤツでは無かったので嬉しかったのだが、
これには素直に喜べず一言返した。

「そう言ってもらうのは日本人としては光栄だけど‥

実はここまでの道中で会ったイギリス人は俺たち以上にマナーが良かったし、

スロヴェニアやクロアチアで会った青年達は日本人以上に愛に溢れて、

日本では見られないような素晴らしい人達ばかりだったよ。」



と答えると、意外な答えが返って来て‥


「君が何処に行っても皆に対して良くしてるから、皆君に対して良くしてくれるんだよ。

おそらく君は何処の国に行ってもいい人にしか会わないに決まってるよ〜〜」


と笑いながら答えてくれた。そんなの当然じゃんか〜〜 みたいなノリだった。
まさかの答えにガツンとやられ、もちろん嬉しくもあったし、何か大事な事に気付かされたようで、
その後「なるほどなぁ〜〜」と考え込んでしまった。





結局旅は人で決まる。出逢う人、スレ違う人、見かける人、たまたま隣り同士になった人‥
思い返してみるといつも話しかけるのは自分からだ。
パキスタンでメキシコでタイでネパールでエジプトでスペインでチベットで‥ etc‥

自分が自分の旅を楽しくしたりつまらなくしてたんだなぁ〜〜〜 と。

運がいい悪い。偶然がどうのこうのではなく、自分が楽しい旅行を作り上げていたんだと。
だから何処の国に行ってもおいしい思いばかりで楽しい思いしかしないんだな!とね!
旅行がつまらないのは、その土地のせいでも、現地の人のせいでもなく自分のせいなんだと‥


住んでる所がつまらない‥ 勤めてる会社がつまらない??


それはきっと 自分がつまらなくしてる


んだべね!!(笑)  いい事に気付いたYO!










なーーんか、こんな事に気付かされたヨーロッパ旅行となりました。
相方とはもちろん仲良く楽しく毎日を共にした。
誰よりも純粋で誰よりも正直な彼女だから、どこに行っても優しくしてもらった。
一瞬だけ辛いトラブルにあってもすぐにチャンスに変えた。






こうやって「旅」というツールを使って、アドレナリンを出して、
色んなピンチを切り抜けるスキルを身につけ、色んな考えの人に出逢い、なんでもその場で素早く対応してく順応力も鍛えてこれた。






そして旅の醍醐味!!!買い物!!(笑)
色んな物も買うて来たでぇ〜〜〜〜





















自分を鍛える為にも


また旅に出よう!






まだ見ぬ楽しい奴等に逢いにね!



次はどこに行こうかな???

頭に閃くまで待つとしよう。それまで紫波で毎日楽しく過ごすどぉ〜〜〜♪
















旅で動画をあちこちにアップしてますのでここら辺でも探して見てください。

こちらここら辺の前後にも色々写真やら動画やらアップしております。


instagramでもmarutsu_rockmarutsu_rocksという名前で写真やら各地で撮った歩く動画シリーズなんかをアップしてますので海外に興味有る方はぜひ覗いてみてください。













最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
締めくくり (つとむーちょ)
2016-12-28 12:01:13
>ささきっこさん

褒めるのはなんぼでも募集中!

歳を取って活気やエネルギーが下がらない様にそこだけは気を付けて行こうと思いまっす!!
いつもありがとうございます!!!
返信する
因果応報 (ささきっこ)
2016-12-27 08:23:33
マルツさんのブログが好きなのは、活字にエネルギーが漲っているんですよね。メンタル超ダウン時に岩手行きたくて岩手を検索していてマルツさんのブログにヒットして、めっちゃ爆笑して元気もらいました(笑)
東日本震災の時など、無我夢中で仲間の為に、通りすがりのご老人夫妻をピックアップしたり、又、ネパールの方達の為に…きっと他にもあるんでしょうが(^∇^)
マルツさんこそ素晴らしいですよ。素晴らしい気が、素晴らしい気を引き寄せたんじゃないのかな~(°▽°)
今年の締めくくりにいい記事読ませて貰いました。
返信する
なるほどねん (つとむんちょ)
2016-12-18 08:03:26
了解了解(笑)
あんまり俺に無い感覚だったので意味が分かんなかったっすー。
言葉で困る事も最近は無かったけど、確かに昔はそうだったかも!!
返信する
Unknown (くろゐ)
2016-12-15 08:32:20
言葉が違うと、相手と通じ合うためによく顔や表情を見て、
何を言ってるのか分からないが、この人は『会えて嬉しい』
と言ったんだな…と思った瞬間が凄く嬉しいです。
自分は吉田さんのFBしか見てなかったので、
相方さんのお友達については分からないけど、
言葉が足りず、分かりづらくてすみません(汗)
返信する
言葉が違う??? (つとむんちょ)
2016-12-13 23:28:37
言葉が違うからって言うのは、日本以外だと言語が違うから面白いって事なのかな??

相方の友達は結構まともな人ばかりですよ!(笑)
あんまり会ったこと無いけど。
返信する
ひさびさに落涙 (くろゐず)
2016-12-13 16:37:26
言葉が違うから面白い。逆に。
お二人に面白いお友達が多いのは、
お二人が面白いからなんだなぁ…あらためて思いました。

確かにフランスは犬のうんちが多いですね(汗)
(最後下ネタかよっ!笑)
返信する

コメントを投稿