岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

教育は「こどもの立場に立ってこそ」ではないでしょうか

2014-02-18 | 教育・子育て充実のとりくみ
 「教育県岡山の復活」をかかげる知事の意向で教育関係の来年度予算が増額になりました。いくつかの事業について教育関係者や父母から批判の声があがっています。

 教育関係で問題になっているのは、「頑張る学校応援事業」(3000万円)と「不登校対策実践研究事業」(3365万円)。
 「頑張る・・・」は、学力向上や不登校対策などで顕著な成果がみられる学校(小学校20校、中学校10校)に奨励金(1校あたり100万円)を出し、学校の意欲向上と優良事例としての普及をはかることが目的とのことです。 「がんばった」からお金を出そうという考え自体、教育上もっともふさわしくない大問題!と言わなければなりません。
 「不登校対策・・・」は、不登校児を生まないとりくみの実践研究をすることを目的に、不登校担当舎の研修、登校支援員を配置するというもの。登校支援員については当初30人の配置予定が知事の意向で45人に増員される計画となりました。
 それぞれ、「学力テスト全国10位以内」、「不登校の児童生徒を1000人あたり10人以下」、という知事の「生き活きプラン」に掲げられた目標達成をめざすものです。

 「学力低下」を理由にした点数競争が加熱するなか、小学校4年生から全国テスト(小6と中3)で”良い点”をとるため「テスト(たしかめテスト)と対策」をおこなう予算もこの期に提案されています。文科省や教育委員会も「全国テストだけでは学力ははかれない」と言っているのに、無意味な競争で子どもたちを苦しめる全国学力テストは、やっぱり百害あって一利なし。あらためて即刻中止を求めます。基礎・基本を中心とし、子どもたちが学ぶ喜びと楽しさが実感できるよう教育環境を整備することこそ必要だと思います。
 また、「登校支援」でなく「不登校支援」を求めます。児童委員さんや地域の方に「登校支援員」を引き受けてもらうという話も聞きます。不登校への理解がない方が、「学校へ行かせる」目的で「支援」すれば、どれだけ子どもや家族を苦しめることになるでしょうか。子どもや家庭の求めに応じ、不登校を理解し専門的な知識をもった人々の支援を受けることができる体制整備こそ必要だと思います。
 「両予算の約6000万円を、真に子どものために使え!」と声をあげましょう。

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