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引き続きボリショイ観劇仲間の寄稿です。本来大スターのロパートキナのバレエだったのでなるべく早くUPしようと思いつつUP出来ていませんでした。カテコの写真及び動画は管理人撮影のものです。
「インペリアル」
ウリヤーナ・ロパートキナ、イーゴリ・コールプ
確かに、ロパートキナは美しかったです。
彼女の一挙一動に意味があると思わせてくれる、一つ一つの音の乗り具合は本当にすてきです。
ですが、ロパートキナの美しさを惹きたてるにはもっと他のバランシン振付があるのではないか、と思ってしまいました。
どこか特定の箇所に不自然さを感じた、というよりも全体的に漠然となんだかそう感じてしまいました。
彼女の踊る他のバランシンをもっとたくさん観たいという気持ちに強くなりました。
カテコ動画:
Ballet Imperial1 コールド
Ballet Imperial2 主役二人
Ballet Imperial3
何時もながら素晴らしいコメントありがとうございます。大変参考になります。
フランス語のザハロワのブログをお持ちの方からのコメントは驚きました。このブログの写真を転用されていて気にいってくれている様で嬉しい限り。
英語版のブログやHPを作ればもっと喜んでもらえるのでしょうが流石に現在はそこまで余裕ありませんが。
以前大きな怪我をしたそうだから、それ以前の踊りは知りません。
奇しくも「インペリアル」は、私たちは日本で、ヴィシニョーワを連れたマラーホフが思い入れたっぷりに踊ったのを見られました。(3年前後まえの公演だったかしら)男女の「関係」をかなり匂わせていたので、
(この寄稿者さんとは異なる視点、物語性の話になってしまいますが、)それだけでもロパートキナより別のプリマの方が向いているかもしれません。
ヴィシニョーワは一人で踊ってる時もありますが、コールプだと二人で踊れるのかな。マラーホフとは付かず離れずの独特の関係性で踊るので、彼らの設定した「インペリアル」にははまってました。
マラーホフは、ここのコルプの役を、相手の女性にとても憧れて崇拝し、深い想い入れを持っているのだけど、最後に、でもどうやら彼の思いは叶わないらしい(?)となんとなくニュアンスで伝わる、そんな踊り方に見えました。パンフに筋が書いてあるわけでなく、ストーリーは顕在化はしてなく「たぶんそんな雰囲気」で終わります。いわゆる失恋というのとちょっと違います。
以前NHKの番組でバランシンの生涯が取り上げられた時に、語られたバランシンの「恋愛観」が、まさにこのマラーホフの表現内容とピタリ一致していたので、
(うろおぼえですが、雑に言うと「大切なものは手に入らない、失われてしまう」というようなものでした。)マラーホフもバランシンを研究してああいう踊りになったのだと考えています。
ロパートキナは女王様タイプで、自身の踊りの美を見せる時もっとも輝き、コルスン他の暖かさに追い風を得て男女の劇もそれなりにこなしますが、相手役と対等に交流を見せるという表現は見たことがないし、もし「インペリアル」がマラーホフ達が設定したように踊るのが本来的なら、こういうややこしいのはヴィシ、マラホフ ペアに一歩譲るかもしれないと考えました。もっとも、そう踊るのが本当かどうか知りませんが。
ロパートキナは色々考えると、ますます「ダイヤモンド」が合ってる気がします。下にルビーの輝きの考察、興味深く拝見しましたが、ロパートキナの輝きは、未見のままイメージすると、確かにルビーよりダイヤモンドで。私は寄稿者さんのようなうまい形容は思いつきません。皆さんの珠玉の踊りに相応しい言葉を楽しみにしています。
海外からコメントがあったようで、凄いです!今後もいろんな方がコメントくださると良いですね。