7月2日にアラーシュとIvan Urban共演の真夏の夜の夢を見ました。2004年11月初演のこのJohn Neumeier版では12回目の上演でした。
ところがこのタイトルに書いたように 公演の後に ボリショイに詳しい邦人の方からさる主役級のバレリーナよりの話として何とこの日がこの版の最後の公演だった、即ち来シーズンからボリショイのレパートリーから真夏の夜の夢が消えるとのことでした。
そうとは知らずに偶々最後の公演を見ることとなりました。
レパートリーから消える理由は人気がないからということのようですが今回がこの題目を4回(今シーズン3回目 11月27日アラーシュ、3月13日ザハーロワ)見た小生としてはボリショイの中でも好きな演目なので誠に残念。人気が無いというのは多分ボリショイの伝統的ロシア人の観客はモダンバレエの場面のあるこの版でなくよりクラッシックなバレエの方がお好きなのでしょう。斬新なこのような演目が僅か2シーズンで消えるのは悲しいところ。3月13日のザハーロワ主演の際は超満員でしたし今回も決して入りが悪い訳ではないのですが確かに初演の際賛否両論あったとのことですから否の意見が強くなったのでしょう。
前回駆け込みで1幕の途中からしか見ることが出来ませんでしたが今回は週末で時間に余裕ありしっかりOpeningから見ることが出来ました。今回で見るのは4回目なのですがOpeningがオケの演奏の無いままに幕が開きそこに結婚式の衣装合わせをする楽しそうなアラーシュの姿で始まるのはこのようなOpeningだったんだなと改めて見入りました。大好きなシプリーナが青いリボンが可愛い衣装で彼(Lysandar)と愛を語らう踊りの場面など中々見せてくれました。
軍人の彼(Helena)を追いかけるめがねのお嬢さんDemetrius役のMarianna Ryzhkinaも実はめがねを外すと中々美人で良い味だしていました。
そして主役のアラーシュは何時もの一寸口を半開きにしたスタイルで熱演でした。
メンデルスゾーンの結婚行進曲(日本の披露宴の新郎新婦入場の定番のあの曲)と共に3つのカップルがそれぞれ趣向を凝らし入場、特に10m以上あろうかという長いガウンを8人の召使に持たせてアラシュが入場するあのティアラ輝く場面は圧巻で何ゆえこの演目が2シーズンで消えるのか残念至極、
又何時の日か違う振付で復活することを楽しみにしております。
この版としての最後?の公演のCast:
Hippolya (Titanis) Mariya Allash
Theseus (Oberon) Ivan URBAN
Helena : Marianna Ryzhkina
Demetrius : Ruslan Skvortsov
Hermia : Yekaterina Shipulina
Lysander : Alexander Volchkov
Philos (Puck) Denis Medvedev
誤報であることを祈ります。