ここまで、「月の世の物語」に付き合って下さった皆さん、本当にありがとうございます。
物語は、どうやら、ここらへんで、ようやく終わってくれるようです。昨日で、全編完結となります。後で何らかの整理をする可能性がありますが。
一応書いときますが、「悪」の編などに出てくる詩は、「詩」の編で聖域を開けて、知能器から出てきた魔法の詩の中の一節です。かなり強い魔法の力を持つことばです。
詩の言葉は強い力を持ちますから、什さんの書いた詩もやがて世界中に広がって、不思議な魔法を幾つも地球上に起こすことでしょう。
「蝶の道」で始まった物語は、なぜか「蝶」で終わりました。この解釈は、皆さんにおまかせします。物語は生きているから、読む人の中で様々な作用をして、それぞれの中で不思議な結晶を生むと思います。
読んでいただいた方々、本当にありがとうございました。また機会があれば、お話を書きたいと思います。では名残を惜しみつつ、絵を何枚か紹介して、さよならを。冒頭の画像はもちろん、什さんです。「雲」の編で、空を見あげているところです。
白髪近眼の聖者。青船から地球を見下ろしているところです。
古道の魔法使い。怖いですね。腐乱地獄の17階は、わたしもひどいと思いますよ。
竪琴弾き。やさしい人でしたね。この人は好きでした。
青年。「花」の編に出てきた、裏表のない正直な青年です。口には気をつけましょう。
少年たち。日照界の少年と月の世の少年です。刺青の少年は気に入ってるので、何回も書きましたね。でも多分これで最後。
梅花の君。切ない恋をしている人。きっと、離れていることに耐えられず、後を追いかけていったんですね。
それではみなさん、この辺で。明日からはまた新しいことを始めます。