パネルに入れてあるので、そのまま撮ってみました。単に中から出すのが面倒くさかっただけなんですが。
これはちょっと、皮肉っぽい作品です。きれいな衣装や翼をつけて、天使を装っていますが、実はこれ、全部偽ものなの。
絹や宝石など、最高級の素材を使い、名の知れた一流の職人に作らせた天使の装いを、着ている女性。
天使っていうのはこういうものなんだよって、苦しい技巧で作り上げたきらびやかな光輪をかぶせて、誰かが彼女にささやく。
やあ、きれいだな。いろんなものをもらえて、君はなんて幸せなんだろう。ずっと天使でいてくれよ。
すると彼女は答える。
そうねえ。とってもきれいだわ。苦しいくらい幸せよ。でもね、あとひとつだけ、ほしいものがあるの。
何でも、本当のことを言える、魔法の羽根ペンがほしいの。
本当の私は、こんな天使じゃないって、言える羽根ペンがほしいの。