あほ４

あほはね　ええやつをみると
おまえなんかぜんぶあほだっていうよ
そのひとのこころのなかでいうよ
するとそのひとはね
ほんとうにじぶんはだめなにんげんだと
おもってしまうんだよ
そしてあほはずーっというよ
そのひとのこころのなかで
ぜんぶあほって
そのひとがじぶんがいやになって
わるいことやいやなことをするにんげんになると
つまりはあほになると
やったーっていうんだ
あほはね　そういうことをずーっとやってるんだよ
ばかばっかりだよ

あほはね　いっぱいいるよ
あなたのこころのなかにも　いるよ
あほがいると　くるしいよ
他人がねたましくてしょうがなくなるよ
いっつも　おまえはばかだって
こころのなかでいわれているからだよ
たとえばスーパーなんかにいて
ほしい品物があると　あほは
「泥棒しちゃえ」ってささやくこともあるよ
そんなふうに悪いことをさせて
あなたをだめなにんげんにしようとするんだよ
にんげんをぱあにするってのはこんなことさ
あほみたいだろう

にんげんはずっと
あほにくるしめられてきたんだよ
でもね　もうおわりなんだ
あほはね　だんだんとあほができなくなってきてるんだよ
くるしくてたまらないんだって
つらくってしかたがないんだって
あまりにいたいんで　もうさあっとでていったあほもいるよ
だんだんとかえってきているんだよ
いままであほがやってきたこと　かえってきてるんだよ
とうとうひっくりかえるんだよ

あほができなくなるとね
せかいのいろいろなことが変わってくるよ
いいとおもってたことが　とつぜんばかみたいにみえるよ
それはあほがいつも　それはいいものだって
こころのなかでささやいていたからだよ

あほがいなくなるとね
顔が変わる人がでてくるよ
それがものすごくつらいんだよ
あんまりにつらいんだよ
その人は　うらからあほにいろんなことをやってもらって
本来の自分じゃないものに化けていたからさ
それをあほがでてくるっていうんだけどね
あほはあほがでてくるのがいやで
あんまりにくるしいことを
ひっしでやっているよ
あんまりにひどいことばかりやってるよ

でも　いつかかならず
あほがぜんぶできなくなる日がくるんだよ
そのときのために　少し心の準備はしておいたほうがいいよ
今までやってたこと　ぜんぶあほになるっていうのはね
やってたことがいいものだとおもってたってことさ
ほんとうはね　もっといいものがあるんだよ
つらいけど　がんばってのりこえなくちゃいけないよ