世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

諸連絡など

2012-07-16 12:15:35 | 画集・ウェヌスたちよ

今日二回目の更新です。

5月に発表した、「北風と太陽と猫」の「解説」につけたイラストが、あまり気にいらなかったので、切り絵に変えて、差し替えました。よろしければ、ごらんください。

冒頭の切り絵は、「天使はあばら家を建てる」のシリーズの中で一番気に行っていたイラストをもう一度、切り絵にして描きなおしてみたものです。あのシリーズは、けっこう見えない邪魔が入りましてね、すごく苦労したんです。だから、全体的に硬い感じがするでしょう。

切り絵版「愛の天使」は、かわいらしく、やさしく描けました。

はたして、「愛の天使」は、なぜ、目を閉じて笑いながら、天を指さしているのでしょうか。

天国には、門も鍵もない。行こうと思えばすぐ行けるところにあります。というより、もうみんな天国にいる。それに気づいていないだけだ。

簡単な切り絵だけど、なんとなく、いいですね。自分で言ってはなんだけど。




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星の言葉・3

2012-07-16 07:25:00 | 詩集・貝の琴

何やら外から
きれいな音が聞こえるので
窓を開けてみると
そこに 星がいくつか並んでいて
鈴のように震えて音楽を奏でているのだ

それは ハンドベルの音を
薄絹のようにやわらかくしたような
それは澄んだきれいな歌なのだ
わたしはしばし耳を傾けていたのだが
その音を聞いていると
胸がどんどん楽しくなってきて
微笑みが花のようにほわほわと咲いて
うれしくてたまらなくなるのだ

あんまり幸福なので
ついうっとりとため息をついてしまうと
星は合奏をやめて
静かにわたしに言うのだ

このたびもどうか伝えてください
この世界で 一番の幸せは
正しくあることだということを

わかりました 伝えますと言うと
星はまたうれしげに空に帰ってゆく
だからこうしてわたしは
詩に 星の言葉を書いているのだが

ああ たしかに
本当に幸せなのは
自分が正しいことをしていることだなあと
深く思いを同じくするのだった



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